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Code for SUSONOの活動から

はじめに

この記事は、「CivicTech & GovTech ストーリーズ Advent Calendar 2020」の19日目の記事です。

※富士山の写真: (C) 裾野市 CC-BY

ごあいさつ

こんにちは。Code for SUSONO の森です。

Code for SUSONOは、比較的あたらしい Code for のブリゲード団体です。元々は有志の人たちが集まった…ぐらいのグループでしかありませんでしたが、色々な体験を通して地域との関わりを持つようになりました。

今日は、そんなCode for SUSONOが行ってきたことについて、ちょっとお話したいと思います。

裾野市とは

私たちが活動拠点としている静岡県裾野市は、静岡の中でも東部・神奈川県に近い側に位置しており、人口は5万人強の市です。

見上げると大きくそびえたつ富士山が見え、地元には富士サファリパークやぐりんぱのような有名なアミューズメント、イエティのようなスキー場もあるような場所です。

市内には、ヤクルトの工場があったり、トヨタ自動車やキヤノンなどの研究施設があるなど、昼間人口が多いという特徴があるような市でもあります。

街は困りごとであふれている

そんな都市ではありますが、課題もあります。裾野市の中は、おおきくわけて5つの地区に分かれて存在しています。

そして、サファリパークがある土地…という所から分かる通り、中心街と、山間部が離れていて、課題もそれぞれ特性が異なり…

そんな中、「1つずつ紐をほどいて、使いやすいように組み立て直す。」そんな活動をし始めたのが、Code for SUSONOというわけです。

COGって知ってますか?

COG とは、チャレンジ!オープンガバナンスの略です。行政から提示されている課題について、客観的データを用いながら市民が協働しながら解決に向けたプランを策定し実践する動きの総称…といえばわかりやすいでしょうか。

Code for SUSONOが(仮)だった時代。そのときも、この COGで行政から出された課題を解決しながら、「これを継続的にやっていこう」ということでまとまって歩みだしたのが、Code for SUSONO…といってもいいかもしれません。

例えば、こんな課題。

たとえば、最初に参加した2018年。「あるもの磨きをしたい」という行政課題から話からはじまった活動。

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まぁ、課題って結構おおざっぱなので、データをちゃんと紐づけて、仮説をきちんと立てなければ「いきあたりばったり」になります。そんなやり取りをした2018年。

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広報誌のオープンデータ化をしたり、Wikipediaなどを書いたりして、最終的に、ファイナルまで残った2018年。(資料はこちら

そして、仲間を増やしながら挑んだ2019年。行政からの課題は「災害時の帰宅困難者の支援」。これまた難易度も幅もひろい課題設定でした。ただ、昼間人口のおおい裾野市では、特に課題としては切実なものでした。

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このときも、フィールドワークをしながら帰宅支援情報をつなぐ活動をして、最終的にファイナルまで残りました。(資料はこちら)。大きな賞をいただくまでに着地できてないのが悔しいですが、着実に活動がまわるようになってきました。

経験すると、ほかも解決したくなる

問題・課題を解決するためのプロセスを回せるようになってくると、いろんな課題を自分たちで解決したくなってきます。

たとえば、地元で行われている「阿波踊り大会」で、「にわか連に参加したいのに みんな移動しているから位置が分かんなくて」という課題にも、IoTなどを活用した仕組みを用意して、皆で解決を図りました。

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この活動は、UDC(アーバンデータチャレンジ)という枠組みのなかで発表をして、銀賞を頂きました

今年は、コロナ禍のなかで地元企業と市民が手をつなぎながら頑張って生きていこうというイベント「すそのんエール飯ドライブスルー市場」が行われました。

自分たちも協力できれば!ということで、この中でいつも課題になっている「当日の渋滞の緩和」「お弁当の告知」「販売の合理化」といった課題を助けられる仕組みをつくっていきました。

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当日の天候にも負けないように(アナログな防水方法も駆使しながら)販売状況が分かるツールを展開していきました。どんな活動を通じて、「みんなが課題だと思うものを、共感する人を増やしながら改善していく」という流れができてきました。

今年も佳境な年末

そして、今年もCOGは行われています。そして、いつもこの時期は提出資料に追われている時期だったりします。(何気に年末は忙しい)

でも、メンバーそれぞれができること…そして問題・課題に向き合いながら、関係する人たちと広がり、それが市民や行政にも反映され、関心のある人がふえて… というサイクルを回せるようになりつつあります。

実際に、地元の小中学校で課題を感じている皆さんから声が掛かったり、一緒に活動をしたり…ということも行われてきていることから、「みんなで解決していこう」という感度は上がりつつあると感じています。

裾野市はデジタル構想へ

そんな裾野市ですが、トヨタ自動車の研究所では今後「WOVEN CITY」構想が進んでいきます。裾野市自体も、SDCC構想を立てています。デジタル化が進みつつありながらも、デジタルトランスフォーメーション(DX)や、ユーザーエクスペリエンス(UX)などのレベルアップ、これらが進む先にある二極化など、新しい事にチャレンジすればするほど、どんどん課題・問題は増えていきます。

まぁ、ギャップが明確になれば、あとは道筋と解決手段を考えていけばいいので、一番簡単で、そしてやりがいがあるものです。(何もギャップがないところからは、何も生まれていかないので。)

これからも、皆さんと一緒に、スクラップ&ビルドを繰り返していけたらとかんがえています。

ぜひ興味があるかたは、Code for Susono と一緒に手をつないでいきましょう。

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