【超獣理論値列伝】Part21 《終剣連結アビスハリケーン》

 さてさて来ました21回目。今回のお題は《終剣連結アビスハリケーン》。

終剣連結アビスハリケーン クリーチャー
種族:アウトレイジ/ディスペクター
コスト6 文明:火
・EXライフ
・パワードブレイカー
・全てのクリーチャーはSAとブロックできないを得る
・クリーチャーは可能ならアタックする
・アタックの終わりにそのクリーチャーは破壊される
・EXライフがない時、このクリーチャーのパワーを+12000
パワー:6000

 見ての通り、前のめりなカードである。というか文字通り、止まったら死ぬ、としか言いようのない性能をしている。何せ、自分の並べたクリーチャーはみんなSAになるのでワンショットできる代わりに、アタックしたクリーチャーは破壊されるので、盤面は勝手に更地と化す。そして相手にターンが回れば、更地になった自分の盤面に、《光牙忍ハヤブサマル》じゃどうにもならないアンブロッカブルSA軍団が襲いかかってくる計算になる。さらに自分のターンが回ってくればなんと、お互いにアタックできないクリーチャー以外全て吹っ飛んだ形になる。
 まぁ、ピーキー。だけど、この極端さはコンボの温床である。

 まず分かりやすいところでは《ガチャンコ ガチロボ》と相性が良い。6コスト全体SA付与としては2種目なので……、という話は割愛。見ないでも解るので。それを置いておくと、まず目につくのはドロン・ゴー。手札にドロンゴー先さえ確保できていれば、ずっと殴り続けることが可能になる。《友情集結R・M・G》や、《獣音鼓笛グローバル》あたりのリソース確保型エグザイルは特に高相性。それ以外でも、《神聖牙UKパンク》などの、出すのが面倒な3段階ドロンゴーですらも1ターンに出すことができる。
 また、ドロンゴーに限らず、破壊をトリガーにするタイプは大体相性が良い。《黒神龍グールジェネレイド》《邪龍秘伝ドラゴン・ボーン》《邪眼皇ロマノフI世》なんかでも打点大増殖ができる。ロマノフがアタックの終わりに破壊され、それによってグールジェネレイドが蘇生、グールジェネレイドのアタックトリガーでドラゴンボーンを唱えれば、ロマノフが盤面に帰ってくるのである。しかもロマノフのアタックの終わりにまたグールジェネレイドが蘇ってくる。もっというと、《邪眼皇ロマノフI世》2枚と適当な《インフェルノ・サイン》みたいな蘇生呪文でも無限アタックができる。1体目を出した時の効果で墓地に蘇生呪文を落とし、アタック時効果でそれを唱えて2体目のロマノフを蘇生、唱え終わった呪文は山札に帰るので、それを2枚目のロマノフの出た時効果で墓地に落とす。そしてアビスハリケーンの効果で1枚目のロマノフは墓地に落ちているので、同じことが繰り返せるようになる、つまり無限アタックギミックである。
 ネタで良いなら、バッシュギヌスでも無限攻撃ができる。《凶鬼41号バッシュ》でアタック→アタック終了時に破壊されることで《魔龍バベルギヌス》を蘇生、バベルギヌスの効果でバベルギヌスを破壊してバッシュを蘇生すると初期盤面に戻ってくるのである。
 《キャンベロ〈レッゾ.star〉》などの、離れた時下をアンタップする能力を持ったスター進化も相性が良く、もう一回攻撃することを確定させられる。

 それから、種族アウトレイジのSA付与要員であるので、そう言う意味でも《神聖牙UKパンク》との相性が良い。UKパンクの蘇生対象で全体SA付与をできるカードは、シールドゴー持ちで、シールドにある時にしかSAを付与できない1種のみ。故に、無条件でSAをばら撒けるのは唯一である。今回はここまで。次回は《口寄の化身/強欲の開拓》の予定。それでは

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