【超獣理論値列伝】Part23 烈王”轟怒”飛流投

 第二十三回、今回のお題は《烈王”轟怒”飛流投》。赤いGR召喚呪文なせいで、どうにも《魔神轟怒”万軍投”》に押され気味ではあってもそれは弱いという意味ではないのである。それでは早速いってみよう。

烈王”轟怒”飛流投 呪文
コスト5 火文明
・GRの上から3枚を表向きにして、その中からコスト7以下になるように好きな数召喚する
・GRが3体以上いるならGRクリーチャーにSA付与

 まぁ、なんというか、性能が中途半端と言えばそれはそう。リソース札として見た場合には、コスト2に《サザン・エー》《クリスマIII》《バルバルチュー》、コスト3に《続召の意志マーチス》《ソゲキ丙-一式》《カット丙-二式》、コスト4に《天啓CX-20》《ロッキーロック》があるので、期待値は2枚程度。その場合、4コストで打てる《知識と流転と時空の決断》や《魔神轟怒”万軍投”》などに劣る効率になる。
 また打点として運用する場合には、追加で《MANGANO-CASTLE》が厳し過ぎる競合相手。向こうなら《暗黒の騎士ザガーン》などの疑似を含むWブレイカー持ちだろうと2体確定で出せる上にSA付与も確定するが、こっちの場合は、《チューチョロ》2体+《魔神轟怒ブランド》みたいな特殊な構成でもなきゃ3打点までしか出せず、SA付与も不確定になる。

 《万軍投》と《MANGANO》を足して2.5で割ったような、と形容しても許されるような性能になってしまっているが、それでも目がないわけではない。すなわち、《龍装艦チェンジザ》である。このカードの唯一性は、5コストでGR召喚が3回できる可能性がある、と言う点にある。チェンジザから唱えて、三回GR召喚のできる呪文は他にはない。GRゾーンを、コスト2の《バルバルチュー》《サザン・エー》《クリスマIII》で半分、残りの枠に《ソゲキ丙-一式》《カット丙-二式》《続召の意志マーチス》とすれば、確定二回、マナドライブさえ達成すれば8割近い確率でGR召喚三回を行うことができる。これは他のカードには真似できない特性である。

 ……やっぱり無理があるのは否定できない。普通にリソース札としてGR召喚を行うなら《魔神轟怒”万軍投”》《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》で良い上に、チェンジザとのシナジーを搭載するにしても、受けにもなる上に、《龍素記号wDサイクルぺディア》《イグゾースト・II・フォー》《Waveウェイブ》のコスト4以下呪文踏み倒し能力持ちともシナジーする《知識と流転と時空の決断》《バリスイトーヨー/水筒の術》があり、火文明に限ったとしてもコスト4に《MANGANO-CASTLE》が居るので、中途半端なのである。

 他に目があるとしたら、リソース型GR召喚札が大体コスト4か6に集まっているので《奇天烈シャッフ》や《「本日のラッキーナンバー!」》の宣言をスカせることか。まあでも5には《ドンナウ・オア・ネバー》《ドンドン火噴くナウ》《ドラゴンズ・サイン》あたりがあるのでやっぱり厳しいことに変わりはない。そこをどう折り合いつけるかが問題である。

 今回はここまで。次回は《ジェラシー・ベル》の予定。それでは。
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