【超獣理論値列伝】Part11《龍素記号Sb リュウイーソウ》

第十一回、今回のテーマは《龍素記号Sbリュウイーソウ》。ある意味とても強烈なカウンター札な訳だけど、取り敢えずは名目スペック。

龍素記号Sbリュウイーソウ
種族:クリスタル・コマンド・ドラゴン
コスト6 文明:水
・呪文詠唱時1ドロー
・自分の呪文にS・バック-同文明を付与
パワー:7000

 呪文の置きドローかつ、呪文にSバックをつけられる。中々にやばいことを言っているのである。Sバックは、シールド割られた時の手札増加のメリットを捨てる代わりに、手札から誘発する効果で、STと同じタイミングで発動するカウンターアクションである。STに比べた場合、手札収支が-1になるデメリットのある効果だが、リュウイーソウには置きドローが付いているため、±0に出来る。

 殴ってくる相手に対しては、普通に《S・S・S》や《テック団の波壊GO!》などの強烈なSTを手札から打てるようにしても良いし、《超銀河弾HELL》や《ドギラゴン・ファイアー》などをぶっ放して盤面をまとめて吹き飛ばしても良い。単純にリソース系除去札の《ドンドン火噴くナウ》や《ドンドン水撒くナウ》、《終末王秘伝オリジナル・フィナーレ》、《超次元ガード・ホール》、《真実と偽りの境界》などの除去とリソース確保を兼ねた札を使っても良い。
 また、《デビル・ドレーン》などのシールド回収札と組み合わせて、《オールデリート》で《ダーツデリート》に近い動きをしてみたり、《インビンジブル・フォートレス》を叩きつけてシールドを焼却したり、《月下卍壊ガ・リュミーズ》でEXターンを取ったりと、出来るコンボは多い。

 とは言え、このカードには弱点もある。しかも大きく言って二つあるのである。一つには、《Dの博才サイバー・ダイスベガス》の存在である。カウンター札ととして有用な札の大部分は、思いっきり向こうの踏み倒し範囲に収まる。除去とリソース確保に使い勝手の良い《ドンドン火噴くナウ》《ドンドン水撒くナウ》《ドンドン吸い込むナウ》《ドンドン吹雪くナウ》《終末王秘伝オリジナル・フィナーレ》《禁時王秘伝エンドオブランド》《超次元リュウセイ・ホール》に、強烈な除去を見舞える札《叡智と追撃の宝剣》《英雄奥義スパイラル・ハリケーン》《超次元ガロウズ・ホール》あたりは全て、ベガスで唱えられてしまうのである。
 そして、もう一つの問題、それは除去耐性のなさ。能力は明らかにカウンター向けなので、殴るデッキからすれば速攻で除去しに掛かることになる。その場合、コスト6パワー7000単色という条件は、あまりにも楽に除去できてしまう。そして、一番刺さる除去の少ないデッキに対しては、コスト6という重さが足を引っ張って間に合わない。ベガスがコスト1軽く、しかも除去耐性まで付いているとなると、中々に厳しいものがある。

 だけど、革命児が来た。《バイケンの海幻》である。4コストなので、3ターン目に出せる札であり、尚且つその返しのターンから、相手がアタックするだけでリュウセイを着地させられる。盤面を更地にしておけば、相手の殴り先はシールド固定なので、確定一回はSバックを使える。一回使えれば、オリジナルフィナーレやらエタソやらで一気に盤面を作ることも簡単に出来る。
 特に相性が良いのは《真実と偽りの境界》あたりと思う。この呪文は白黒の7コストの呪文で、1体破壊+盾1枚追加で能力は以上終わり。ただし、リュウイーソウが絡むと、除去をしながら、Sバックで捨てるための盾を回復できるので、高い防御力を発揮できるようになる。あとは、月光王国のMAX呪文あたりも面白い。両方の能力を発動させれば、強引にSバックを連鎖させれられ、中々に面白い。

 今回はここまで。次回は《爆誕‼︎ダイナボルト》の予定。それでは。

 追記。
あんまりに理論値過ぎて書けなかったコンボ。
2→4で《バイケンの海幻》、相手のアタックに反応してリュウイーソウ、Sバックでデリート。ターンプレイヤーは相手なので、向こうのドキンダムが先に禁断解放、その後でこっちのドキンダムの禁断解放となって、相手の盤面は全体封印。返しのターンに普通に殴って勝ち、である。


つぎ

まえ


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