いつだって僕はジャンク品

井の中の蛙なのかもしれない。
だけど、
本当に、本当に、
あんなに泣きじゃくった事があるだろうか。

君に恋をした。
たったそれだけの事だった。
引き下がるタイミングも決めてあったのは。
年齢が離れていたからだった。
相手の将来を壊すのが怖かった。

それで良いはずだった

それが正しい筈だった。
言う事を聞かない自分が喚くのが煩わしい。

それでも

ねえ!嫌だ、俺が一番愛せる
俺ならずっと愛せる
何で、俺じゃダメなの

ずっと頭の中で木霊して、答えなんか見付かる訳がなくて。
もっともっと知りたかったんだ。
出会ったのは、いつだったか。
俺はその人の顔すら知らないのに、依存していった。
それでもコレは気の迷いだとは、思えなかった。
なにより、その人を愛したから、
その人を逃げられないように傷付けたりもした。

俺は未来が見えてたけど、
俺の狂気じみた愛は君を苦しめるしか、矢張り出来なかったのかな。
煩いなら黙らせて、そんな想いを抱く事が
その人を追い詰める傲慢な狂気なんだろう。

追いかけたい、追いかけられない。
不必要なんだと分かってるのに、追い掛けてどう成ると言うんだ。

何度愛してると伝えたんだろう。
何度待ったのだろう。
諦めなければ。
分かってるよ、分かってる!

ずっと頭の中で叫び声が上がるのが出来損ないだなと嘲笑うようで、煩わしい。

愛してしまった相手は高校生だった。
自分は、待とうと決めていた。
最早言い訳でしかないけど、
事業を設立したのも……その人の為だった。

TwitterのDMが自分の言葉で埋まって行くのはなんて滑稽なんだろう。

1回目は、1年、2回目は3日。
1年振りに話したその人は、「俺に会いに来た」と言ったから。

嗚呼ソコからもうダメだったのかも知れない。

今度こそ、良い弟で居ようとした俺は簡単に崩れ去った。
だって、大好きな人から言われた言葉は、
ひたすらに甘くて俺はそれが大好きだった。
甘い蜜のそれだった。
文章だけでも、俺の前に居たその人は、愛しくて可愛かった。

告白された時は嬉しいより驚きが勝って
実感し始めたら涙が零れた。
嬉しいのか、驚き過ぎたのかは分からないまま。

でも俺の愛は、不順で、狂気じみた、狂おしくて、重たいものでしか無かった。
その人を手に入れる為なら何でも出来ると思ってた。

ごめんね、本当に愛してる
愛し方が分からないままで、
本当にごめんね

きっとその人を壊したのは、俺で。
罪悪感と途方もない虚無感は、いつまでも自分を蝕むんだろう。

話したい
会いたい
抱き締めたい

なんて醜い感情なんだ、自業自得の癖に。

アレがでも俺の愛し方だった。
本当はもっと我儘言って、困らせて欲しかった。
いつかの話を、したかった。

叶わない夢なのに、
前に進めないジャンク品の
希望?消えたい。

したらいけない、分かってるからツラい。
ツラい?笑い草だと自分で思うよ。
全部ジャンク品の俺が撒いた種だろう。

愛してる、話したい、其ればかり繰り返す。
いつか、進めるかな。
いや、進め無いだろう。
俺はあんなにも人を愛した事が無い。

依存症の俺に何が今残ってるんだ。
今更に、何も無い事に気が付いた。
分からないまま、時は過ぎる。

そこに有るのは、虚無感のソレ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?