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蛍、センチメンタル思考の残像

また1年が経ったのか。年周期で見る蛍はいつものように漂って優雅に映る。この時期は暑さも厳しくなく、雨でなければ心地よい空気の流れの中で揺れる光に少しばかりせわしい世間と離れることができる。

同じ風景が毎年訪れるのだけど、子が示す反応が年々変わるのは親としては楽しみでもある。来年はまたどんな反応を示すのか興味深い。

こういった季節の巡りを他の成長(または減退)と照らすことで人生の移り変わりも残像として記憶させていくにはちょうど良いのかもしれない。

そして、この当たり前のような季節を迎えられていることにも感謝したい。もはや流行らない言葉かもしれないけど「センチメンタリズム」と言うのか、自然の中で感じることのできるのは人間の特権。

過去の人も見てきたであろうその光は大いに人たらしめる歴史を垣間見る。この先の未来の人達も同じような感受性を持っている希望を持って300回目の投稿(つまり300日目)の区切り文とする。



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