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本「ヨルガオ殺人事件」読了。なるほど、確かにこれは伏線、ヒント、メタファーが十全に機能したフェアプレイだわ。

『カササギ殺人事件』の時と同じく犯人を当てることは叶わなかったものの、whodunit(フーダニット)、anagram(アナグラム)などの構造というのか構成というのか、複雑な思考は意図せず1時間に一本の乗り換え無し電車に乗ったかのようなスッキリ感と言えば少し伝わるだろうか。

んー、ダメだ、本編が終わったあとの解説で書かれてた内容以上の表現が見当たらないので、一部抜粋してみました。

『ヨルガオ殺人事件』最大の魅力は、伏線、ヒント、メタファーが十全に機能したフェアプレイにある。更に①謎解きミステリとして素直に読んだ場合は、それ自体でベストセラーになるぐらい楽しめ、②表面的には現実の事件に関連しているようには全く見えず、③失踪したセシリーのように、何らかの基準を満たした人が読めば、二〇〇八年の事件の真相がわかる。しかもこれらは、or条件ではなく、and条件である。これは、入れ子構造を有するミステリの理想として、多くの推理作家が夢見るような超絶技巧と言って良い。

、、、な感じです(笑)


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