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『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』主役2人が織りなす感動ストーリー!

最近、恋愛ドラマのイメージが強い韓国ドラマに食傷気味だったこともあり、『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』も最初は年齢の離れた恋愛ドラマだと思ってました。
タイトルやキービジュアルでは、恋愛要素満載ですしね。

ところが実際観てみると、渋いNHKドラマのような人間愛に溢れたヒューマンドラマでした。

会社、家族、地域のドラマが渾然一体となる重厚さがあり、心に深く残りました。
地域のドラマも、何でこの人たちはいつも集まって酒ばかり飲んでいるんだろう~?とも思いましたが、日本でのマイルドヤンキー的な繋がりなんでしょうね。

それでは主役キャラクターのドンフンとジアンを中心に、感想を綴ってみたいと思います。
(注:ネタバレも少しあります!)

ストーリー(Filmarks)
建設会社で働くドンフン(イ・ソンギュン)に、ある日、差出人不明の5000万ウォンの商品券が届く。直前に母から、無職の長男のために、家を売って食堂をやらせたいと相談されたドンフンは、それを受け取ってしまう。翌日、ドンフンは匿名の告発を受けた監査部から調査を受けることに。しかし、商品券は彼の机からこつ然と消えており、ドンフンは答えに窮する。すると、突如商品券がビルのゴミ置き場から見つかる。ドンフンは「5000万の商品券を捨てた男」として社内で英雄扱いされることに。商品券を捨てたのは契約社員のイ・ジアン(IU/アイユー)だと知ったドンフンは、自分が捨てたことにしてほしいと彼女に頼む。すると、ジアンから交換条件として1ヶ月間食事をおごってほしいと言われてしまう。実は、ジアンは、ドンフンの妻ユニ(イ・ジア)と不倫関係にある社長ト・ジュニョン(キム・ヨンミン)からお金をもらうため、ドンフンを陥れようとしていた。そうとは知らないドンフンは、ジアンに関わるうちに彼女が多額の借金を抱えていることや、孤独な人生を歩んできたことを知り、少しずつジアンを助けるようになる。そんなドンフンの優しさに触れるたびに、ジアンの心は少しずつ揺らぎはじめ…。
https://filmarks.com/dramas/6339/9049

パク・ドンフン(演:イ・ソンギュン)

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渋い声も魅力的なイ・ソンギュンは、『パラサイト 半地下の家族』では、IT企業の社長役でしたが、今回は建設会社の修繕チーム部長ドンフンを演じています。

ドンフンは有望な人材だったけど、左遷させられて今のポジションにいます。
鬱屈した立ち位置ですが、不満を全く表にすることなく、目の前の仕事を粛々こなしていく会社員です。
会社員の鏡と言っても過言ではないでしょう。

やっぱりこうした人材がいないと、会社という大きな歯車を回す組織は動いていかないんだろうな~とも思います。

しかし、賄賂の疑惑を受けて、大きく人生が動き始めます。
と言っても、本人は終始善人です。

良い上司。
良い友人。
良い夫。
良い父。

人は時と場所によって、様々な顔がありますが、そのいずれも善き人であろうとする主人公は、平凡ではありますが、それだけでも魅力的です。
自分だったら、とっくに会社を捨て妻を捨て、やりたいことをやっているでしょう😅

何でここまで自分を律しているのかな?と思って見ていたら、特にはっきりとした理由もありません。
少し貧しい家庭で生まれ育ったからかもと思いましたが、強烈な過去がなくても善人でいられる、少なくとも善人でありたいと願うのは誰でも考えるとことでしょう。

そうした点もかなりリアリティを感じました。
会社でも、こういう上司がいると良いな。
でも、実際はなかなかいないんですけどね😂

イ・ジアン(演:IU/イ・ジウン)

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このドラマを観るまでは、不勉強ながら全くIUのことを知らなかったのですよ。
ですので、完全に役者として観ておりましたが、韓国でとてつもなく人気がある国民的な歌手なのですね😮

韓国の人気歌謡番組でも、あのBLACKPINKのロゼらを抑えて1位になったそうで……!

IUは俳優活動するときは、本名のイ・ジウンで演技をするそうですが、これもまた上手い。
全くの別人に成り代わります。

ドラマで演じたイ・ジアンは、薄幸キャラ極まりなく、これでよくヒロインが務まるな……と思うぐらい魅力に欠けた、というよりもむしろ観始めたときは、イライラさせるキャラクターでした。

不幸な出来事があるのは仕方のないことであっても、善人であるドンフンを陥れようとするとは……!

ただ、盗聴アプリを仕掛けたドンフンの日常に接すると、徐々にジアンの心境も変化していきます。

人を信じることが出来ない

金のために、ドンフンを陥れてやれ

盗聴アプリでウィークポイントを探す

逆に裏表のない人格に触れてしまい、動揺

徐々に人間性を取り戻していくジアン

……というドラマが丹念に描かれています。

また、盗聴のギミックもうまく使われていて、「陥れる」「探る」といった意味合いのものから、ドンフンを「守る」に変化していきます。
このギミックを考えついたところで、ドラマ『マイ・ディア・ミスター』は面白く作れるぞ!と制作者は確信したのではないでしょうか。
ユニークな設定ですしね。

更に、ジアンを脅迫するのが生き甲斐となっていた、イ・グァンイルもその盗聴した音源を聞き、人生が正しい方に変わっていきます。
「行為」自体は悪ではありますが、「行動」が善になる瞬間は感動的です。

そういえば、ジアンは最終話でようやく明るい性格が出てきて、垢抜けてきますが、演じる中の人のIUに近くなっていましたね。
それまでは化粧っけもなく、無愛想なキャラクターでしたので。

最終話の延長で芸能事務所にスカウト、IUとして歌手デビューというアナザーストーリーも妄想してしまいました🤣

ギャンブラーとしてデビューも!?

※画像はすべて韓国の公式サイトよりお借りしました
http://program.tving.com/tvn/mymister

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