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詩|CHONSP radio

何度も何度も砂を噛むようなその周波数に名前をつけたところで
実のところ何も変わらないまるで不可解で不安で不確かな波形を
分類して冷やして洗って切り刻んで味つけして飲み下したかのような
錯覚を現実だとヘッドフォンのむこうからは何も聞こえてこないまま
蝋燭に火を点したら手と手がうまくあわないようだった
電話のベルは鳴り続けていても受話器は二度と上がらない
メモ用紙の切れ端に書かれたらしい別れの挨拶を読めずに消して
名前の無い音にダイヤルをあわす

精進します……! 合掌。礼拝。ライフ・ゴーズ・オン。