マスクと私

「なんでマスクしてんの?」

そう聞かれるのが嫌だった。

小玉は小学校高学年のときから自分にコンプレックスを持ち始め高校卒業からずっとマスクをしている。

アルバイトの時、風邪でもないのになんでマスクしてんの?外しなさい!とか顔を出しなさい!と怒られるのが苦痛だった。

大人になったら堂々と生きるぞ!
そう思ってたけどなかなかうまくはいかなかった。
こだますくだった。

(思えばそんな自分を変えたくてステージに立ち始めたキッカケではあるんだけど)

それから数年経ってコロナ禍になり、全人類がマスクをしなければいけなくなった。

逆に、してない人間が責められる時代になった。

ずっと、
いつかマスクをしてても何も言われない時代がきたらいいのに、と思いながら過ごしてた。

けど、こんな形でくることは望んでなかった。


「いつまでマスクしてんの?笑」

「もうコロナは無くなったのに」

「なんでマスクしてんの?」

そういう世界になることを願ってます

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