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「Dr.との信頼関係構築」

お疲れ様です!

Rehacon365の土曜日担当、氣田(けた)です!

今週も「リハ職ができる立ち上げ支援のコツ!(クリニック編)」の内容をお送りしたいと思います!

今回は前回の記事の内容の続きで、

「クリニック立ち上げをともに行うDr.を見つけるのに、自身のご勤務される病院等で一緒に働くDr.の中にそんな人がいればよいけれど、いたとしてもどうやって信頼関係を築いていこうか…」

ってお話です。


先日の記事「相棒さがし」の内容はこちら↓

ということで、本日の内容はこちら

【目次】

▶補完

▶何ができる?

▶まとめ

▶補完

※「補完」:不十分なところを補って完全にすること。 参照:三省堂 大辞林 第三版


そもそも論の話しです。

以下の図をご覧ください。

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よく目にする”患者さんを取り巻く医療体制の図”ですが、

「左は従来、右は現在のカタチ」と言われています。


どうですか?

「チーム医療」とは理解、意識しているものの、どこかで左の図のように立ち振る舞ってはいませんか?


確かにDr.の持つ業務独占権は強く、チーム医療のリーダー的ポジションです。基本、頭も良いです。


「上司と部下」のような関係での信頼関係。指示されたことを速やかに遂行。それも良いと思います。


しかし、お互い「相棒」になるなら、

右の図のような関係性の中で、それぞれの専門性でお互いを助け合い、補い合うような関係性の方が良いと思うのは僕だけでしょうか。そうすることで、第一に、クリニックに来院される患者さんのためになることは言うまでもありません。

大前提、お互いの尊重。その上で、

「補完する関係性」

そんな相棒となれる方と一緒に、社会に良いモノを創っていきたいものです。

▶何ができる?

では、補完する関係性。リハ職として、「何」でDr.の能力を補いますか?

もちろん、理学療法、作業療法、言語療法でよいと思いますが…

→例えば、整形外科の分野におけるDr.と理学療法士、


解剖学、生理学、病態学などはいわゆる「共通言語」になりうるでしょうか。

そうすると、

理学療法士の持つ、身体運動学、運動力学といった知識、運動療法や徒手療法の技術は「特有言語」になるかもしれません。

Dr.もこちらの勉強はあまりしてこないとのお話しは聞きます。


1人の患者さんの治療に関しても、


「共通言語で理解を深めつつ、特有言語で補完し、信頼関係を構築していく」


すごく当たり前のことを言っているかもしれませんが、これに尽きると思います。

まずは何が共通で、何が職種だけでなく“自分”特有なのが知ることが大切なのかもしれません。


ちょっと脱線しますが、男女関係もそうではありませんか?


知り合ったばかりの男女のトークで盛り上がるのは、共通の話題です。デートしていろんな話しをすると思います。LINEでだっていいでしょう。そんな中、「地元が同じだった」とか、「実は同い年だった」とか、共通の話題が出たときの盛り上がりといったら、それはもう。


ただ、どうでしょう。相手を「この人面白いな」「この人尊敬できるな」と思う場面って、自分の知らないことを知っていたり、自分とは違う“芯”みたいなものを持っていたり…、そんな独特の、特有の感じが垣間見えた時ではないでしょうか。

画像2

…話しを戻しましょう。


患者さんに関しては、理学療法士としての特有な能力で補完できればよいですが、


クリニック立ち上げに関して言えば、Dr.が勤務の中では知りにくい、

・施設基準や制度

・診療報酬の構造、内容

・各機器メーカーとのやり取りの方法

・クリニック内部のシステム

・労基に関する内容 等々

など、少しでも知っておき、“自身の”特有の能力としておくことで、Dr.からの信頼は間違いなく厚くなると思います。

その辺りの内容に関しても、このマガジン通して今後お伝えできれば。

▶まとめ

Dr.との信頼関係構築にあたって、Dr.と接するスタンスとして、そもそも、主従関係と捉えず、お互いを尊重し、補完できる関係を構築していくことが大切になってきますが、共通分野でお互いの理解を深めるのはもちろん、自ら特有の分野で相手を補い信頼を勝ち得ることができると良いです。


何れにしても、広義に捉えて共通言語は「患者さん」であり、「社会・世界」。そんな共通言語を話せる相棒が見つかれば幸いです。


ではまた!よろしくどーぞ。


Rehacon 氣田和希@Kazuki Keta

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