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功徳廻向と随喜-5話

例えば 私の功徳をあなたに上げます、と言ったら 相手が…はい分かりました、喜んでいただきます…と云う。  Acceptance receive 。
 だから、まぁ…頂きますという事が(感謝の気持ちで遠慮なく頂く気持ち)必要なんです。余計な事や 下らんことするなよ! と言っちゃうと これは、拒否でしょう。そうすると 自分が悪行為しているんです。例えば私の功徳をあなたに… 回向しますから、 受け取ってくださいと言ったら、あんたうるさい、余計なことするなよと 言っちゃうと、その人は悪行為しているんです。だから 自分はいくら善行為したとしても 入っていない、そうゆう訳で仏教徒は 凄い人格者になりたくて、この功徳は全ての生命に回向しますと… 云うからと言って、 一切生命は幸せになるかと、言うことは、仏教徒は、それは気にしないんです 。  まぁ 頭いかれている人は仏教徒は馬鹿じゃないか、こんなあんたは 全ての生命が幸せになるようにって思っても、誰も幸せになれないでしょうに 〔と嘲笑するでしょうが〕 気にしない。
 そんな下らん屁理屈は、しかし知っています 誰かが それって如何にありがたいことですかと、随喜したら、功徳が入ります。だから仏教徒たちの回向っていうのは 何か…電力会社のようなもんなんです。  あちらこちら電線、走り廻して 電気を 送っているんです。  各家の人は、家に電気を繋げてもらって スイッチオンしなくちゃいかんです。  それだけ 電力会社には お金払わなくちゃあかんだけど、この〔随喜の〕場合は、そうゆう物は何もないんです。  ただで、無料で…はい、そうゆうことで あの方が言った、仏典にある物語エピソード言いましたけれどね 。  コーサラ国の王が、何かお布施して…エピソードっていうのは、そんなに まともに出来ていないなぁ、と 話 聞きながら 私、思ったんだけどね。  そこで、お釈迦様と比丘たちに お布施をしてコーサラ国王が、はい さようならと、まぁ… 善行為、終わったんですね。  その夜、餓鬼道の餓鬼たちが来て 凄く大騒ぎして、コーサラ王様を困らせたんですね。  寝ている時ね、夢で現れて えらい…もう…もう…もう悲しくて、餓鬼たちがね。  だから、あの夢で困っちゃって どうなったのかとそれでお釈迦様に聞いたら お釈迦様は、それはあなたの〔過去生の〕親戚やと物凄いもう過去なんですけど、 だからこの仏教でいう過去っていうのは、時間というのは、かなりの… 想像を絶する時間ですけど、でも…ブッダ達の時代(歴史)ですけど 七代前のブッダ(過去仏)に…なった頃なんですけど ある餓鬼達がそのブッダに会って、我々は餓鬼道に落ちたから すごく困っているんだから、功徳が欲しいんだと 言ったら、今の人間の中であなた方の親戚は一人もいないんだから 次のブッダに言って話してみたらどうですかと、そこでまた何年も 何年も待って、待ってまた地球が現れて またブッダが現れて頼んだら 親戚がいないんだよ と、今は…それでやっと…もう釈迦牟尼ブッダが現れた時は あんた方の親戚一人が人間になって、そのブッダがいる処にいる、その人から回向してもらって、功徳もらってくださいと もらって随喜して下さいと言って…まぁ宇宙時間で言えば、もう 何百回も 宇宙が…現れて消えて、現れて消えて 餓鬼道で困っていて やっとコーサラ王様がブッダに会って、お布施したところで、回向しなかったんですね。   だから…あまりにも絶望感でね。  あの〔餓鬼たちの〕悩みがコーサラ王様の 心に入っちゃったんですね。それでコーサラ王様に… お釈迦様が まぁ、回向しちゃえとあなた方の親戚だと 、言ったような感じで またコーサラ王様が もう一回お布施をやろうとしたんです。
  それは王様は、やることはしっかり ケチなくやりましょう と云う考えで、 親戚に回向する目的で、もう一回やります、と言っちゃうと、 お釈迦様に来てちょうだいと言う処から 準備やら全て 心の中で、「これは…あの先祖に回向する行為だ」と気持ちでやっているんだから、先祖の方々 あっ私達の為に功徳を、 善行為やっているんだという事で、それでお布施するときにでも、このお布施で 私の…この苦しんでいる餓鬼道の先祖の方々に、親戚の方々に、私は回向するつもりで上げますとそれで 直ぐそこでもう… 皆、すごい幸せになっちゃったんです 幸せになって、この…神(天道)の次元に変わったんですね、餓鬼道から…で、次の夜 物凄く美しく、何の苦しみもなく幸せいっぱいの、たくさん生命が見えるんですね もう、神々のように、しかし、みんな裸なんですね。  それで、ちょっと王様が可笑しくなっちゃって また、お釈迦さまに言ったら、うん、あなたはご飯を上げたんだからね その功徳で皆 天界に生れたんだよ、でも服もらって 他の必要な…生活に必要な物は、別だと ただご飯上げただけね、お釈迦様にはい、分かりましたと もう一回、王様がすごいやって、お釈迦様に招待して ご飯だけではなく お坊さん達に生活するために必要な色んな、いくら色々の物をね 特に服とかね、衣とかね 幾らか差し上げて、この功徳は 先祖に入りますようにと 言ったら、やっぱり三番目の夜も夢が見たんですね。物凄く美しい天界の服装着て おしゃれをして、もう…光り輝いている、たくさん神々が見えて、あぁ、楽しかったんだ…あぁよかったと まぁそうゆう風なストーリーなんですね。  そこで問題は、 これタイミングであると〔勘違いされてるのですが〕 タイミングは関係ないんです、本当はコーサラ王様が あなた 回向しなかったでしょうと言ったら はい、分かりました。  直ちに 私は昨日行った功徳を 全ての先祖に回向しますと言って、回向したら終わりなんですよ、本当は だから、タイミングは関係ないんです。  だから、コーサラ王がもう一回 〔あえて〕改めてやっただけなんです それって気持ち分かるでしょうね。  じゃ…改めてもう一度やります、まぁ…それだけの話ですね だから別にあの…回向する時、功徳を 善行為をする時、その瞬間で 上げなくてはいけないと云う事ではないのです 。  私の今までの功徳を 全てまとめて〔回向して〕上げますと、言ってもいいんです。  だから私たちは皆様にあまり紹介していないんだけど 我々は、もう…伝統的にね。  二千五百年も仏教でやっているんだからね 伝統的にいろんな事を知ってやっていますけれど、一つは毎朝・毎晩…善行為するたびに、お寺 お参りに行くたびに 回向しますよ。  その時は、あの… 今まで私が行った全ての功徳をね。今やったことではなくて、 今まで行った全ての功徳を回向しますと ご先祖様に、それから神々にそれから、その他の霊的な存在に それから、生きとし生けるものにそうゆうに順番作って 回向するんです、色んな文章とか 丸暗記で皆持っているんだからダラダラーっと言っちゃうんです。  それには長い間の訓練は必要なんですね。  はい、そうゆうことで 餓鬼道と言ったら、一つの宇宙みたいな色んな次元あるんです 。  仏教で言う 餓鬼道・畜生あれこれと皆単純ではないのです 単純な次元と言えば、まぁ人間界なのですよ。  人間界にしたっても 人間も色々、バラバラいる 性格が違う、生き方が違う もう…考えが違う 色々、バラバラでしょう。   人間…何か喰って、寝て、もう…死ねばいいと云う人々もいるし せっかく人間で生れたんだから何か やらなくちゃいけないと 思っている人々もいるし… もう…頑張って、頑張って、もうとにかく成功してやるぞ、と思っている人もいるし 人々の為に 何かやりたいと思っている…色んな人々がいるでしょう 。  そんなもんじゃないね、あの餓鬼道の次元は、色んな次元や天界も同じで、一個じゃないんです 色んな次元あるんです。  だから其々生き方 生活全て違うんです これ餓鬼道の中で一部だけ差し入れはOKと云う、次元があるんです。  だから、餓鬼道にいるのは悪行為したからなんです 悪行為して 刑務所に入れられているような感じなんです。  だから 外からの連絡は禁止なんです。  苦しまなくちゃあかん あの…悪行為の力が 無くなるまで…どうしようもない 何億年かも分からない、時間は長い、あの…物質的なこの… 単純に壊れる肉体 持っている場合は、長くても 百年で死んじゃうでしょう そうゆう、あの…三次元的な物質 持ってない場合は、もう…寿命は分からないのです、ですから、すっごく長い 餓鬼道だったら 悪行為の力が終わるまで、餓鬼道に落ちた悪行為 全ての悪行為ではないのです。それが少なく〔なったら〕、少なくと言うか 刑期終わったら、どこかに生まれ変われる その間は、もう他の処〔との接触は〕禁止なんですね。  しかし 一部だけ差し入れ OKという風に 自由にしているんです。  そうゆう事だから、その餓鬼たちが 外から功徳の差し入れが入らない限り待たなくちゃいけないんです、苦しんでる それまた 悲しい事なんです。  それ誰かが、親戚が人間界で生れて 功徳を積んで 回向するとあの…差し入れ可能な餓鬼道に回向できます 問題は、そうゆう人々はじーっと待っているでしょう 誰かが、回向してくれるんでしょうかとだから、回向しますと言ったところで この餓鬼道の人々は 回向を受けます 例えば 何百億年も待っていたとしましよう 誰か親戚が 功徳をしたら頂きますという事で、じーっと待っている だから、その餓鬼道だけ 随喜できます。  だから…そこは大乗仏教になって来ると 先祖供養という商売仏教の習慣に、なりましたけれどね…で、まぁ先祖供養という風に言って 聞いてみれば 先祖供養なんですけど、今日、亡くなったお母さんの 供養にはならない。今日亡くなったお母さんが どこに生まれ変わったか 分からないでしょう。

 6話へつづく

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