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2023年も、ありがとう。





「人と関わることが怖くなった」
言葉にしてみて初めて気づいたことがある
なぜ、自分が傷つくとわかっていてその道を選んでしまうのか
不幸なほうが、幸せになるよりもはるかに簡単だからなのだということ
朝目が覚めて、窓を開けて
青い空、新鮮な空気にこころが躍る
お腹が空いて、なにを食べようか?と考える
好きな人が目の前にいて、今日はいい天気だねと会話をする
これほどの幸せをなぜ手放していたんだろうね
いつもどこか一歩引いて、見てきた世界を感じてみると
自分を抱きしめたくなった
素直にそう思えることができた



自分をずっとナイフで傷つけてきた
痛みよりも、いきている実感が欲しかった
わたしはここにいる、だけどどこにもいなかった
寂しさとはほど遠いなにかと過ごす
その子は些細な仕草や表情に敏感で
感情を奥深くまで感じてしまう、感じられるので
こころがいつも忙しなくて、大変そうだったけど
日々を懸命に、見逃すことなく
いつでも自分に正直に、だけどゆったりといきていた




そんな彼女がとても強く見えた
凛とした瞳はとても温かくて、なんでも見透かすような綺麗な目に僕が映るのが少し怖かった
ひとのことばかり考えて、自分がそのひとよりも傷ついて泣いてしまうような、そのひとよりも喜んで穏やかな気持ちをありがとうと涙目になりながら笑ってくれるような、そんな彼女は本当に「光」のようで、美しいひとだった
光はやっぱり、暗闇を連れている
手を繋ぎながら、海辺を歩いている
そんな彼女を僕はずっと見ていた


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裸足が好きです

白よりの藍

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