『何度も何度も心の中で言葉を繰り返して、咀嚼して、吐き出す。そうできることがあなたらしさ。あなたの素敵なところ。』
夕飯時、突然流れた涙が止まらなくて台無しにしてしまった。
『どうしたの?』と言われても"大丈夫"とだけしか言えなくて、心の中では沢山の言葉があるのに、吐き出せなかった。
そして不穏な空気だけを残したまま部屋を出た。
どんなに安らかな空間の中にいたとしても、離れることなくちらつく影がこっちを見ている。
それはいつも心を完全に落ち着かせてはくれない。
普段はこっちを見ているだけなのに、私が弱るとその影は瞬く間に大きくなって何も見せないようにしようとする。
貰ったのことのない沢山の