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忘れられない君の香り
優しくて賢くて、でも抜けてて。
母性本能を擽るような人だった。
私以外にもその笑顔を見せてた。
いつも、眩しかった。
そんな私たちの関係を
誰も知らない。
一体、付き合ってた2年間で何回告白されたの?
君の誕生日を心から祝った1週間後、私がLINEで「別れたい」って言った。嫉妬を昇華する方法が分からなかった。嫉妬してるのかも分からなかった。話し合い方が分からなかった。
好きだった。
それから半年後。隣空いてるよと叩く座席。君が耳元で私に囁いた「まだ、好きだよ」が頭に響く。「付き合おう」って言わなかったの、分かるよ。
卒業してからも落ち着く存在で、互いに深く理解してる人。適当に話せる大事な人。好きになったことを誇りに思う人。
電車で君と同じ匂いを嗅いでも、連絡したりしないよ。
私がプレゼントしたニットを7年経っても綺麗に着てくれてても、ありがとうなんて言わないよ。
今更結婚しようなんて言われても、今の彼氏と別れたりしないよ。
お互い大人になったからさ、高校生の思い出は揃いの箱に仕舞っておこうね。
君は香水を付けるようになったけど、
それでも、
君の香りは覚えてる。
【学び】
不安にさせない人と一緒になりたい
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