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フォーカシングセッション⑪~彼女のまる

こどもたちの新学期がスタートしたけど、給食が始まったところでようやく「春休みが終わった」と感じました。
※お弁当作り終了!

フォーカシングを知りたい

今回はフォーカシングに興味があると言って受けてくださいました。
なんと、わたしと同じ看護師で、しかも公認心理師の資格も取られたとのこと。
※先輩!
※わたしは未だ

強みを持っておきたい

確かに、心理師になって得意なものを持っているのは自信につながります。
そして新米ならば「これなら負けない!」というものがあればよいですね。
わたしもフォーカシングのおかげで、カウンセリングを続けてこれてるのだと思います。
では、今のご様子をお聞かせください。

ジレンマ

がんばって努力してなった公認心理師。
それに従事したいけど、じぶんの変化に周囲が反応していて戸惑っている。
もしかしたらその変化を歓迎してるかも知れないけど、後ろ髪が引かれる想いだとのこと。
ならほど、同じ看護師として彼女の仕事における悩みはとても共感できました。

では、そのことを想いながらからだを感じてみましょう。

心理学の勉強をされてるので、フォーカシングの理論はご存知のようでした。
でも体験されるのは初めてだとのとこです。
できるかな、と少し不安そうでしたが、すぐにからだの感じ(フェルトセンス)を見つけられてました。

はじめはお腹に。
なにかある、ということを教えてくださいました。
でもそのお腹の感じはやり取りしてる間に軽くなり、胸の方へ浮上すると感じなくなりました。

次いで肩へ。
「ぴんと張ってる」と言われたあと「小さい点が中心となってる」と言われました。

それは小粒くらいの赤い円盤状で、【まる】と名づけられました。
その【まる】は左右、表面と奥へ移動してるようでした。
【まる】はあなたにとってなにだと思いますか?

「わかりません」

その【まる】にどうなってほしいですか?

「消えてほしい」
 
すぐに答えられました。
それではもう少しその感じに付き合ってみましょう。

「いまは奥に行っててあまり感じないけど、また出てくると思います」

そうですか、ではまた出てきたらあなたはどうしますか?

「撫でてあげる」

消えてほしいと存在を否定された【まる】は無事に「ここにいてもいいよ」と許可をもらうことができました。

結果にこだわる

セッションが終わったあとはカフェオレを飲みながら、ほっこりとフォーカシング談義をしました。

「なにかしたら“結果”を求めてしまいます。
いつか、ハッとすることってあるんですか?」

ハッとすること、フォーカシングで言う“ハンドルをつかむ”ことに近いかも知れません。
確かにフォーカシングを体系化したものでは、流れに順序が決められています。
その通りに進むとメッセージを受け取るという段階があります。
その体験はとてもドラマチックなもので、“結果”に当たるかも知れません。

でもフォーカシングで大切なのは結果よりも、

過程

からだの内側を感じてもらうことで充分だとも考えてます。
あたまで考えることを休んで、からたに集中するという感覚。
その感じに付き添うことで変わっていく“フェルトシフト”を実感してもらう。
そのためフォーカシング理論を説明するより、まずは体験をしてもらいます。

だれかにごもっともな助言してもらうより、
自ら身をもって体験してじぶんで出した答えの方が納得いくからです

そのハッとすることはセッション中ではなく、家に帰ってお風呂のなか、寝る前の布団のなかであるかも知れません。
そのときに【まる】の正体がわかると面白いですね。
もしくはまた次回のセッションへ続くかも知れませんね。

「わたしはあたまで考えてしまうことが多く、からだで感じることがなかったなぁって思いました」

でもわたしより看護師経験も長けていらっしゃるけど、ガチガチではなくとても柔軟性があると感じました。
公認心理師に大事な姿勢を持っていらっしゃるので、今後もお付き合いいただき切磋琢磨させてもらいたいです。
よろしくお願いします。

こうしたフォーカシングセッションもカウンセリングも受け付けております。
お互いの中間値点のお店などを使ってます。
遠方の方にはオンラインもあります。
わからないことがありましたらお聞きくださいね✨

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