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発達障害児の能力を出せない環境がなぜできるのか

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▼発達障害関係の記事は、エビデンスが証明できない記事が多く存在しています。このようにエビデンスのない情報に振り回され、どんどん不安になっていく、これは非常にもったいないと思います。
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子供の成長過程において「しつけ」いろんな意味で議論される内容だと思います。厳しい家庭もあれば、いい意味で無関心な過程、受験に必死になっている過程など、ご親族の求める方向によってこれらは決まってきます。重要なのは、これらはご親族の意向がかなり強く反映される部分であることです。

みんなと同じように、お友達と仲良く、授業中は静かに先生の話を聞く、遅刻しない、帰ったら宿題する、ちゃんと挨拶、これらはあまりにも一般的な常識で多くの方々が良しとする内容です。この常識は誰が決めたのでしょうか。発達障害児にとっては、この常識がとても苦痛で楽しみを奪われることに拒否反応を示すことがあります。拒否することでコミュニティーから離れ孤立することになり、「学ぶ」ことからどんどん遠ざかってしまいます。これは負のスパイラルで、どこかで流れを変えない限り才能が埋もれたまま力を発揮することができなくなります。

子供が産まれると、幼稚園の歳になるまでにさまざまな健診があります。1歳半健診、3歳検診。この検診は健康状態を見ることとは別に成長の状態をある一定のものさしでチェックする、ということも行われます。この過程で「発達障害児のグレーゾーン」というご親族にとって心配になることが起こってしまうケースがあります。

この時ご親族は今までのご自身のお子さんの育成過程を振りかってみます。朝起きたら機嫌が悪い、朝ごはんに対して自分が食べたかった料理が出ないことにご両親へ文句を言う、何かを予定していても急に機嫌が悪くなり「行きたくない」と泣き出すなど、少しネットの情報を調べると「発達障害児グレーゾーン」と出るような症状です。ネット上にはいろんな角度の情報が集まっており、それが正しいのか証明できない記事も多くあります。一つのことを肯定する記事もあれば、否定する記事もあります。どの記事を見てどう判断するかが重要なのですが、私が見る限り、発達障害関係の記事は、エビデンスが証明できない記事が多く存在しています。このようにエビデンスのない情報に振り回され、どんどん不安になっていく、これは非常にもったいないと思います。

このあと、ご親族は誰かに相談に行くという行動に出るケースが多く、そのほとんどは医師への相談です。これは、自分の子供が発達障害の傾向があるのかを判断してくれる、という目的では最終的に医師の診断ということになるためです。診断の結果、発達障害の診断が出た場合のほとんどケースで将来の夢と希望を持てなくなることがあります。この点を紐解いて行きたいのですが、なぜ夢と希望が持てなくなるのか、それは冒頭で書いた通り一つの価値観に縛られているからです。この、他人が考えた価値観こそが発達障害児とそのご両親を苦しめる要素であり、将来の不安の原因になるのです。

不安の要因の多くは、「できないことが多い」という他人と比較した結果によるものです。他の子供は大人しくしているのに自分の子供は落ち着きがない、授業中、他の子供は先生の話をしっかり聞いているのに、自分の子供はよそ見したり、他の子供に話かけたりする、このようにできないことが多くなることがご親族の不安につながります。

これが長い期間続くと、「自分の子供はできない」という諦めのモードに入り、目の前で才能の芽が出ていることに気づかない
状態になってしまいます。この状態がその子供の才能開花を止める行為であり、才能開花の機会の損失になってしまいます。
では、どうすれば良いかを説明したいと思います。

実施することは、単純で、グレーゾーンを含む発達障害児の才能を「発見」し、その才能をデータに基づく手法により「育成」、そしてこのサイクルが「継続」する枠組みにより、将来にわたり能力を発揮することが可能となります。発達障害児の才能は無限の可能性を秘めています。この才能を使って世の中の様々な問題を解決していくべきで、それを実現できる人材という認識が必要です。社会で求められるスキルは問題解決能力です。つまりソリューションの提供が求められている中、発達障害児の能力がそれらを解決することになる、このような将来を実現するためには、体系化された仕組みが必要です。

ソリューションの提供が求められている中、学問を試験対策で習得してもその能力は身につきません。重要なのはインプット、思考、アウトプット、これらの要素に対しどこまで集中し、諦めることなくどこまで追求できるか、この能力が必要です。発達障害児、発達障害者の持つ様々な能力に対し意味づけを行うことで、その人の能力がどんどん育成されてきます。

発達障害児は、できないこがたくさんある場合がありますが、逆にできることもあります。そのできることは1つでも十分です。この一つの発見、育成にご親族は全リソースを使うことで、必ず結果が出てきます。また、発達障害児はインプット力とアウトプット力を持ち合わせている場合が多くあります。これらは、当グループが5年間かけて300名余りの障がい者を直接雇用し、科学的な手法で定量評価した結果のエビデンスによるものです。

学校を卒業し「仕事」の環境にシフトしたときからアウトプットを求められます。学生時代は「勉強」中心ですので基本的にインプット。それが社会では問題解決というアウトプットを求めてきます。これは発達障害児の持つ才能を存分に活かせる環境です。すぐに以下のメソッドの育成を進めることをお勧めします。今からでも遅くありません。この、発達障害児の能力を使って世の中の様々な問題を解決していくスキームが、発達障害エンジニアリングです。

ビジネスの現場ではソリューションの提供が求められることから以下の能力を育成します。

1、インプット
2、思考
3、アウトプット

1と3は読書で育成できます。いかにたくさんの本を読むか、まずはここにチャレンジしてください。いつ見ても本を読んでいる、こんな状態を目指します。2は「数学」のマスターが必要です。しかし、難しくはありません。普段の生活の中で数字に意識して会話するだけです。例えば、買い物に行く時、「今日は850円持って買い物行くよ」と伝え、商品を選びます。子供が「お菓子買って」と言った時がチャンスです。買い物カゴに入っている商品とそのお菓子を買うと850円で足りるかを一緒に計算します。このように何気ない生活の中で数学の能力が育成されます。
発達障害児を見るとき、できないことにフォーカスしすぎず、出来ることは何か、その出来ることは何に活かすことができるのか、それを活かすには今何をすべきなのか、これらを明確に定義することにより才能開花につながります。ぜひチャレンジしてみてください。

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