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当グループで雇用する障がい者の仕事の状況シリーズ、K1ファイターに秘書業務を教えているな

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【2021年11月2日の投稿】
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Mさんは私に、「アセスメントを受けたけど自分が苦手なことばかり聞かれてすごく嫌でした」と言ってきました。Mさんは自分が得意なIT系の能力を伝えても「そんな職種は募集出ていませんので、募集が出ているピッキングや清掃の仕事で探しましょう」と言われるようです。

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▼ 知らない、という「罪」
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この世に生まれてきたからには大小問わず「使命」を与えられていると私は考えています。それがどんな使命で、どんな仕事をするか、いくら稼げるのかは問題ではありません。自分がいる場所は、ある程度決められていて、そのジャンルの中でどこまでその領域を広げられるか、それは自分次第です。

使命を実感しながら1秒1秒をフルパワーで生き抜く、朝起きた瞬間から寝る寸前まで五感のモードを全開にして、自分がすべきことを全うする、私は常にこのように考えて行動しています。当グループが雇用する障がい者の方々200名に対しても同じ考えで、一人一人が輝ける場所、輝ける仕事、輝くための福祉サポートを提供しています。

本日は、以前もご紹介したMさんが、就職に向けて「支援センター」で研修を行っていることについて書いてみます。

Mさんは、高度ITスキルを持っていて、javaの開発はさらっとできます。そのほか体験したことのない言語でも、リファレンスなどをみながらすぐにマスターするという、とても高度なスキルを持っています。当グループに入社するまでプログラムを使った開発経験はゼロです。

そんなMさんは現在、他の会社へ就職したいということで「障がい者支援センター」などで支援を受けています。なぜ就職したいかは以前の記事を参照してください。では、障がい者支援センターでどのような支援を受けているか、お伝えします。

まず、そのセンターが就職先を斡旋する前にマスターしなければならないことがいくつかあります。

あいさつの仕方
正しい話し方
仕事の報告の仕方
清掃の仕事
ピッキングの仕事

その上で、アセスメントが実施されるとのことで内容をMさんに聞いてみました。
アセスメントの内容は、障がい者が一般の企業の中で正しく行動するための内容で、障がい者以外の方々のやり方に合わせるための項目が並んでいました。アセスメントの中にMさんのポテンシャルを探る項目は一つもなく、逆にMさんが苦手とすることばかりが並んでいました。

Mさんは私に、「アセスメントを受けたけど自分が苦手なことばかり聞かれてすごく嫌でした」と言ってきました。Mさんは自分が得意なIT系の能力を伝えても「そんな職種は募集出ていませんので、募集が出ているピッキングや清掃の仕事で探しましょう」と言われるようです。

この対応はどうなのでしょうか。

今回の場合、当グループがMさんに対してインサイト分析により導き出した能力により、スキルが確定しそのスキルを活かす仕事を提供することで高度IT業務の仕事ができるようになりました。その成果があったのでMさんは「自分にはITの能力がある」と伝えることができましたが、そもそも障がい者のポテンシャルをスキルに変換されていない場合、自分には能力がある、と言えるのでしょうか。

しかし、「自分にはスキルがある」と伝えてもその能力を見てみぬふりをすることで、機会損失になってしまう、「そんな仕事はない、現実を見なさい」と言って障がい者のポテンシャルに蓋をする、知らないことによる弊害が起きているのが実情です。

障がい者が能力を発揮して社会で貢献するには、その能力を証明することと、障がい者の能力を認知し、その能力が活かすというマインドが必要です。ここが障がい者をビジネスの側面でアプローチするという当グループの方向性なのです。

障がい者の親御さんはご自身のお子さんが将来どのような仕事ができるのか、気にかけていると思います。いくら当グループ内で障がい者の能力を見える化しても、社会構造的に障がい者の能力を認知しない状態だと、彼らが活躍する場所がありません。

当グループは、障がい者を社会へ送り出すときも責任を持って対応します。企業側に障がい者の受け入れ態勢ができていない場合、3ヶ月で30%、1年で50%が退職するという厚労省のデータも出ています。このデータを見てどう思うか、障がい者をケアしている方々、そして障がい者を育成しているご両親は、この現実と向き合わなくてはなりません。

1秒でも早く、障がい者の才能開花を実施し、それと同時に社会構造を「障がい者は能力がある」「社会で十分貢献できる」というマインドに変換する活動が必要です。その活動の第一歩は身近な方々、つまり親御さん、支援者、教育者、医師である必要があります。身近な方々が障がい者をビジネスの側面からサポートできるようになることが社会構造を変える第一歩です。

当グループは、「こころとインサイト分析」を中核とした障がい者の才能開花プロジェクトを一人でも多くの方々へ認知してもらい、一人でも多くの障がい者の才能を開花し、彼らが社会で活躍できるサービスを作り続けています。

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