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障がい者の才能が認知されていない

これが障がい者になった途端に「障がい者=アート」とか「障がい者=農業」とかになってしまうことに私は疑問を感じます。

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▼ イノベーターとして生まれてきた人に我々は何を提供するのか
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いろんな方々とお話する中で、障がい者の「才能」について認知していないな、と感じるケースが多くあります。私自身は、毎日当グループが雇用している200名の障がい者の仕事ぶりがslackで入ってきますので、才能開花の瞬間や、ケアがうまくいかず停滞しているケースに対し解決策のアイデアを考え、リアル才能開花を目の当たりにしているので日常に障がい者の才能に接しています。

しかし、一般の方々はこのような環境下にないため、「障がい者の才能って???」となって「障がい者の才能ってアート???」というニュースで良く出るキーワードしか思い浮かばないようです。「障がい者アート」の話が出たので、少し触れますが、アートで障がい者の能力をPRすることは賛成です。実際とても才能がある障がい者もいます。しかし障がい者の才能ってアートだけなの?ということを私は考えています。

自分の子供が生まれて、育って行く中で、「自分の子供をアーティストにしよう」と考えて活動する方もいると思いますが、世の中そんな人だけでしょうか。恐らく、自分の子供をアーティストにしたいと考える人もいるし、それ以外の可能性を探る人も当然います。これが障がい者になった途端に「障がい者=アート」とか「障がい者=農業」とかになってしまうことに私は疑問を感じます。

問題は、その結果をどう導いたのか、どのようなプロセスでどのように定量評価した結果がアートなの?農業なの?ということです。ここに意識を向ける必要があるのですが、残念ながらまだまだここまで追いついていないのです。

意識が追いついていないのは悪いことではなくて、ある意味当然で、当グループのように障がい者の才能を定量評価し、こころとインサイト分析などの科学的手法を使った分析により職種を導き、その能力を発揮できる職種で社会に貢献できるサービス、こころとアシスタントを開発し、企業へ提案する、という活動をしている企業がほとんどいないため、これに触れる機会がないのです。

https://assistant.cocoroto-human.co.jp

人は、知らないことには興味を示さない、マーケティング理論でよく使われる、イノベータ、アーリーアダプタ、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ・・・のように、障がい者の才能はまだまだマジョリティの領域にいっていません。現在はイノベータのフェーズで、当グループのように無名企業が、少しずつ成果をあげていく過程をごく一部の方々の目に留まり、少しずつマジョリティに浸透していくのだと思います。

要するにこのままのペースでいいのかということです。3歳検診の知能診断で発達障害グレーになったご家族は、その子が成人する18歳ごろまでに、今後の道筋を描かなければなりません。すると15年しかありません。15年は完成の年ですので、育成期間、経験値をあげる期間を考えると5年から6年位しか猶予期間はありません。他人からすると5年の猶予期間だとしても、その5年間を悶々と過ごす母親、両親の気持ちを考えたことはありますか。

ビジネスに関する会話をする相手がいない、自分の身近にいるのは、症状を医療の側面から支援する医師、支援学校、支援級の先生、ここにはビジネスアプローチから会話ができる人がいないのです。

この現実の他に重要なのが、今後の日本の産業を支えていく人材は今お話しした方々、つまり困難を困難と考えずやりたいことを突き進める人、周りが何を言おうが自分の意見を押し通す人、この人たちは厄介者なのでしょうか、私はイノベーターだと思います。このイノベーターがこれからの日本社会、世界の新たな産業を創出する人材なのです。この人たちを1秒でも無駄に出来ません。社会に貢献するために生まれてきた方々に対し、我々の役割は光をあて、門も広げて羽ばたいて行けるようにする活動です。

現在、さまざまな活動が少しずつ進んでいます。次の機会にプロジェクト詳細をお知らせしますが、たくさんの方々がこの問題に着目することが重要です。

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