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思いを眺める、思いを手放す。

窓辺の豆苗。
すくすくとお日様の方向に伸びていく。

誰に教えられたわけでもないのに。

「自然ってすごい」
「そんなの当たり前」
...などとよぎる思いを
また脇においてただ見つめる。

思いが湧き上がってくるわずかな瞬間、
思いのほうに気を取られて
目の前にある豆苗を見失っている。

目の前にあるもの、
今ここにおきていることに
すぐ意味を見出そうとする。
すぐ価値を見出そうとする。
すぐ先のことへの予想が走る。
すぐ過去の似たことをあてはめる。

あまりにも慣れっこになっていて
そんなことをしている自覚すらない。

だからこそ。

ただ、今ここにあるもの
今ここにおきていることに
立ち止まり続けてみる。

湧いてきた思いを手放し続けていこう。

やがて
こころのなかに
すこーしずつスペースがでてくるよ。
霧がだんだんと晴れてゆくように。

さあ
いつもある、その静寂におかえりなさい。


今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。

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