「老いの冒険」ー2019年最後に出会った目覚めの1冊。

いまごろになって2019年を振り返っています(笑)。
普通は年末に「振り返り」ますよね。

が、年末は年を越すことで精一杯。
年が明けても、なんだかワサワサ。
七草粥を食べ終え松の内もあける頃になって、
ようやく2019年を「一括り」に全体像を俯瞰できるようになりました。

ひとことでいえば、「迷い」の1年だった。

いやあ、新年から
暗くて後ろ向きのお話ですみませんねえ(^^;)。

いえいえ、悪い年ではなかったんです。
仕事もプライベートも、充実していたなあと思います。
それから、noteを通じて素晴らしい出会いもあった。
2019年は、とても恵まれた1年。
ただ、私の心のなかには、いつも迷いと疑いがあったのです。

...と今、こう言えるのは「抜けた」感があるから。
年末に読んだこの1冊のおかげです。

曽野綾子さんの「老いの冒険ーわたしだけの時間を生きる」。

この本は、曽野綾子さんの著作から
「老いの冒険」というテーマに沿った文章を集めてまとめたもの。

私の心に響いたのは、この一説でした。

持って行けと言われても、私たちは死んだ後、何一つ持っていくことができないのだが、自分の死までに自分が人生の途中で集め、楽しみもしたものを、全て始末していくのがすがすがしい。
(p219 すべて始末していくのがすがすがしい)

そう、私はこれをしたかったんだ、ということに気がついたのです。

自分の死までに
自分にまつわるものを少しずつ減らしていくことをしたかったのだと。

私は今のところ、重篤な疾患を持っているわけでもなさそうで、自分の死を目前にしている感覚はありません。
けれど、だからこそ今のうちから少しずつはじめたいと思ったのでした。

今がそのとき。

年末年始は、早速家の断捨離。
ずいぶんといろんなものを手放しました。

といっても、手放したいものはまだまだたくさん。
手放していく楽しみでいっぱいです。

今は「物」だけれど、
そのうち「役割」とか「仕事」とか
目に見えないコトも手放していく時もやって来るでしょう。
そのなかには、喜びだけでなく悲しみを伴うこともあるでしょう。

けれど、それも折り込み済で。

本のタイトルにある「老いの冒険」は
そんなふうに身軽になっていく冒険。

私にとって、それは何のごまかしや飾りのない自分に戻っていく冒険。

自分にまつわるものを手放し、
おそらく最後にカラダを手放し
それでも残るなにか....

その「何か」に出会う旅にいよいよ踏み出す時がきたようです。
さあ、なにがみつかるのか。

そんな静かなワクワクのなかにいる2020年のはじめです。


今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。


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