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2022年1月6日

今日のココ日(ココルーム日記)
昨年末にココルーム代表の假奈代さんが突然「この場所、ココルームの名前は来年4月に釜ヶ崎芸術大学になります!」と発表してから約二週間が過ぎた。
スタッフたちは4月に備えて電話対応を「こんにちは、ココルームです」から「こんにちは、釜ヶ崎芸術大学です」にさっそく変更した。
一見簡単なようで「カマガサキゲイジュツダイガク」をスラスラ言おうと思うと結構難しい。
僕は電話に出る直前、ひと呼吸置いて口の中の筋肉を整えたりしている。
誰よりも明るく大きな声でココルームを盛り上げているスタッフのゲンちゃんですら、電話に出るときは噛まないようにまるでお昼のニュースを伝えるアナウンサーのような落ち着きっぷりで「はい、釜ヶ崎芸術大学です」と応対している。
以前は「こんにちは〜、ココルームでぇす♪」くらいのテンションだったのに。
今日の午後、釜芸のガムラン講座の講師であるしんちゃんが、ココルームにコーヒーを飲みがてらひと仕事しにやってきた。
パソコン作業の合間にしんちゃんと話している時、最近のココルームの名称変更に話題が移った。
「電話に出る時も釜ヶ崎芸術大学ですって言ってるんだよ」と僕が言うと、「へぇ、そうなの?」と興味津々で言ってから、しんちゃんはまたパソコンに向き直った。
その直後、ココルームの電話が鳴る。
僕は「なんて良いタイミング!しんちゃんにリアル「釜ヶ崎芸術大学です」を見せられる!」と喜び勇み、ひと呼吸置いた後、一気に「こんにちは、釜ヶ崎芸術大学です!」と噛まずにスムーズに言い切った。
そして若干ドヤ顔でしんちゃんの方を見やった僕の耳に聞き慣れた声が。
「ちゃんと釜ヶ崎芸術大学ですって言ってるね」
少しエコーがかって僕が持つ受話器と目の前で携帯を持つしんちゃんの両方からその声は聞こえてきた。
…しんちゃん、なにしてんねん!
(書いた人:テンギョー)

現在、ココルームはピンチに直面しています。ゲストハウスとカフェのふりをして、であいと表現の場を開いてきましたが、活動の経営基盤の宿泊業はほぼキャンセル。カフェのお客さんもぐんと減って95%の減収です。こえとことばとこころの部屋を開きつづけたい。お気持ち、サポートをお願いしています