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ココルームは問い、問われる Q&A16

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Q3. 自分が幸せなことが一番重要ですか?

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  3つ目の問いに答えるのは、劇作家の岸井大輔さん。今回あらためて答えを朗読するにあたり、新たに書き下ろしていただきました。問いに対してラジオのような一人芝居のようなものに仕上がった応答は、この音声でしか聴くことができません。岸井さんはこの問いにどう答えたのか、8分33秒の音声をお楽しみください! Q3 自分が幸せなことが一番重要ですか? A3 岸井大輔(劇作家) 岸井大輔(きしい だいすけ) 1970年生まれ。小学生時代から演劇に明け暮れ、早稲田大学を経て劇作家に。戯曲『東京の条件』などを通じ、ただ演劇でしかないことは何かを考えている。2010年釜ヶ崎アートフェスティバルカマン!メディアセンター四畳半レジデンスで、滞在しながら制作をしたことをきっかけにこのまちに出入りするようになる。2019年に自身のカンパニー「PLAYS and WORKS」旗揚。 岸井さんの答え(2016年版)、その他の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

Q6. 絶望している人にしてあげられることは何ですか?

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  6つ目の問いに答えるのは、大阪ダルクのディレクターであり、パフォーマンス・アーティストでもある倉田めばさん。めばさんが講師をつとめる釜ヶ崎芸術大学講座「感情」「依存とのつきあいかた」では、ご自身の経験もふまえて自分の感情とのつきあいかたを解説してくれます。めばさんはこの問いにどう答えるのでしょうか。印象的な部分を紹介します。  "絶望とは哲学者の言うように最後には死にいたる病なのだろうが、わたしがリアルに接する人たちの絶望とは、むしろ明日にいたる病のことなのかもしれない。「わたしはきちんと仕事ができるのだろうか?」「薬物やお酒をやめることができるのだろうか?」「このまま独りで死んでいくのはいやだ。」死ぬことに迷っている人は、生きていくことにも迷っている。" Q6 絶望している人にしてあげられることは何ですか? A6 倉田めば(ピア・ドラッグ・カウンセラー) 倉田めば(くらた めば) ピア・ドラッグ・カウンセラー。1993年フォトグラファーの仕事をやめ、薬物依存回復施設「大阪ダルク」を設立。ディレクターをつとめる。上田假奈代の「詩の学校」に参加したのをきっかけに、ココルーム主催のイベントに出演するなど交流が始まる。釜芸では「感情」の講座を担当。精神保健福祉士。パフォーマンス・アーティスト。 めばさんの答え、その他の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

Q14. 場を持つことは大切ですか?

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  14番目の問いに答えるのは、ココルームが新世界フェスティバルゲートにあった時代、大学卒業後すぐスタッフとして働きだした横山千秋さん。東日本大震災をきっかけに、強烈な直感と欲求で共同スペース「やっち」を開きはじめた横山さんは、この問いにどのように答えるのでしょうか。印象的なこの部分も紹介します。  「不確定なこと。不透明なこと。曖昧なこと。安定していないこと。名前をつけないこと。未分類のままにしておくこと。継続性にこだわらないこと。言語化できないこと。言説化しないこと。批評をおそれないこと。ささやかなこと。しなやかなこと。したたかなこと。そういうことを大切にしたい。」  これは「やっち」構想中に書いたメモ。世の中の片隅には、やっぱりこのような「余白=あそび」の場所があったほうがいいな。僕は今でもたまにそんなことを考えます。 Q14 場を持つことは大切ですか? A14 横山千秋(「路地と暮らし社」代表) 横山千秋(よこやま ちあき) 1983年生まれ。大学卒業後~2008年までフェスティバルゲート内の「ココルーム」スタッフ。フェスティバルゲートの閉鎖後は岡山に移住。映像ディレクターの傍ら、共同スペース「やっち」を運営(2011年~2016年)。 横山さんの答え、その他の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

Q12. 何から始めればいいですか?

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  12番目の問いに答えるのは、プロジェクトやイベントの企画・実施から建築設計まで行う(株)大と小とレフの鈴木一郎太さん。障害に関わるさまざまな活動をするNPO法人クリエイティブサポートレッツでは企画を担当していた一郎太さんは、2016年にココルームがゲストハウスをオープンするにあたり、建築家の大東翼さんとともに改装設計も手掛けています。そんな一郎太さんは、この漠然とした問いに、知り合いの少ないパーティーにいるあなたにたとえて、丁寧に答えてくれています。 Q12 何から始めればいいですか? A12 鈴木一郎太(株式会社大と小とレフ取締役) 鈴木一郎太(すずき いちろうた) 静岡県浜松生まれ。20代をアーティストとしてロンドンで過ごしたのち、認定NPO法人クリエイティブサポートレッツで障害福祉と社会をつなぐ文化事業に携わる。その後、企画から設計までを扱う会社を立上げ、文化、福祉、まちづくりなどの分野において、依頼主の思いを整理し未来を見出す手助けをしている。 静岡県文化プログラム・コーディネーター、NPO法人こえとことばとこころの部屋理事、かけがわ茶エンナーレ2020ディレクター。 一郎太さんの答え、その他の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

Q11. ことばにすること、聴くこと、話すこと、読むこと、見ることのコツはありますか?

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  11番目の問いに答えるのは、「出逢いを楽しむ」場づくりに定評がある、表現教育家として多方面で活躍する岩橋由莉さん。由莉さんが講師をつとめる、ひと花センターの表現プログラム「今日の出逢いを体験する」には、毎回釜ヶ崎のおじさんが多数参加し、由莉さんのファシリテーションのもと、さまざまなテーマについて話す場を楽しんでいます。そんな由莉さんは、この問いにどのように答えるのでしょうか? Q11 ことばにすること、聴くこと、話すこと、読むこと、見ることのコツはありますか? A11 岩橋由莉(表現教育家) 岩橋由莉(いわはし ゆり) 和歌山県生まれ。演劇的手法を用いてコミュニケーションを体験学習する「表現教育家」として日本各地でワークショップを展開中。現在、アートを使った教育研修事業、ドラマ教育の授業研究、高齢者を対象にした朗読指導、声や想像力をテーマにしたアートワークショップ、朗読劇の演出など、活動は多岐にわたる。 岩橋さんの答え、その他の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ※今回の朗読のために、由莉さんは追加で文章を書いてくださいました。そのため、この音声配信でしか聴けない部分もあります。 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

はじめに(音声)

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み はじめに こんにちは こんばんは おはようございます。 大阪、釜ヶ崎のココルームの 上田假奈代です。 おげんきですか。 あなたにとって、きょうは どんな日でしょう。 さて、本日は2020年4月3日、 コロナウイルスー釜ヶ崎のわたしのたちのあいだでは、コロちゃん と呼んでいますが、コロちゃんの躍進によって、とても不確実な状況を生きています。 ココルームは2003年に活動をはじめて以来、「であいと表現の場をつくるねん」と、3回の大きな引っ越しをして、事業をつづけています。喫茶店のふり、釜ヶ崎芸術大学という大学のふり、ゲストハウスのふりをしながら、18年たちました。ふりかえれば、いつだって、不確実でした。 だって、誰にも、こんな場所をつくることなど頼まれてもないことだからです。 それでも、実験と称して、つづけてきたのは、わたし自身の社会不適応さから出発したことと、そして、周りの人たちとの関わりのおかげです。ひとりひとりの関わりのおかげです。 2016年に一冊の本をつくりました。 「釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム」 構想4年。編集者は3人変わりました。3人目はわたしですけど。ほぼ完成していて、あとはわたしが原稿を書き上げれば完成するはずだったのですが、わたしが書けませんでした。4人目の編集長が現れて、やっと一冊の本になりました。何年も前に書かれた原稿なのに、当時でさえ、するどい光を放つことばだと感じましたから、だから本になったのだと思います。 残念ながら、この本はそれほど売れていません。流通の仕組みのなかで不利な扱いだったのもその理由ですが、ココルームが宣伝下手なのも一因でしょう。 さて、コロちゃんへの対応がまだみえてこず、いつ収束するかもわからない現在、ココルームは実際に人がであう場として、呼びかけることができません。ココルームは今月4月、宿泊とカフェ業では昨年と比べて90%以上の減収を予想。今後の活動の模索をはじめています。 人は、ひとりで生きていくことはできません。 出会えないことがいつまで続くのか、まったくわからないいま、あまりにこの不確実さはつらい、どうにかして、つながっていたいとおもいます。 この本のなかに、16の問いとそれに応答する16人のことばが収められています。問いを育てることは、生きることを深くします。そのために綴られたことばは、普遍的で、いまもなお、わたしを励ましてくれます。 そこで、このテキストを音読し、ラジオのように聞いてもらおうと思いつきました。聞いた方が、この本を購入いただければ、ココルームの収入になります。在庫はたっぷりあります。 さっそく、このアイデアを執筆者のみなさんに連絡しました。ご本人に「朗読をお願いしたいけれど、お忙しいだろうから、こちらで代読します」と伝えたところ、全員自ら朗読いただけることになりました。 このテキストを作者自身の声で聞くことは、喜びです。 行間ににじむ、ことばにならなかった想いが、声に内包されることでしょう。 そして、状況がおちついたとき、あなたに、おめにかかれることを楽しみにしています。 その日まで、おげんきで。ほがらかに。 では、どうぞ、お聞きください。 上田假奈代(うえだ かなよ) 1969年吉野生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。「ことばを人生の味方に」と活動する。2003年大阪・新世界で喫茶店のふりをした拠点アートNPO「ココルーム」をたちあげ、2008年西成・釜ヶ崎に移転。2012年、まちを大学にみたてた「釜ヶ崎芸術大学」、2016年「ゲストハウスとカフェと庭ココルーム」開設。大阪市大学都市研究プラザ研究員。2014年度文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞。 これから紹介する16の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

Q1. 何かやりたいけど、何をやったらいいかわかりません。

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  最初の問いに答えるのは、釜ヶ崎芸術大学「合作俳句」の講師をつとめる西川勝さん。 Q1 何かやりたいけど、何をやったらいいかわかりません。 A1 西川勝 (臨床哲学者) 西川勝(にしかわ まさる) 1957年生まれ。高校卒業後さまざまな職を転々とし、看護師に。2005年から2016年3月末まで大阪大学コミュニケーション・デザイン・センターの特任教員。現在は釜ヶ崎芸術大学で合作俳句の講座を受け持つ。釜のおっちゃんたちからの信頼があつい。公益社団法人認知症の人と家族の会 大阪府支部代表および「ゆっくりの部屋」(大阪市認知症の人の社会活動推進センター)」責任者。ココルーム理事。 西川勝さんの文章とその他の問いの続きは、『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)でお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています!

Q2. 決断するときに心がけていることは何ですか?

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  2つめの問いに答えるのは、ドキュメンタリー映像作家の坂上香さん。日本の刑務所の中に初めてカメラを入れた話題の最新作『プリズン・サークル』が全国公開中の坂上さんは、どのように問いに応答するのでしょうか。 Q2 決断するときに心がけていることは何ですか? A2 坂上香 (ドキュメンタリー映像作家) 坂上香(さかがみ かおり) 1965年生まれ。米国留学、南米での放浪生活を経てドキュメンタリー映像制作へ。監督・プロデューサーとして、『Lifers ライファーズ  終身刑を超えて』や『トークバック 沈黙を破る女たち』を制作。2005年「むすびプロジェクト」の映像制作をきっかけにココルームに関わるように。2020年1月より『プリズン・サークル』が全国劇場公開中。 https://prison-circle.com/ 坂上香さんの文章とその他の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

Q5. 話が通じない人と分かりあう必要はありますか?

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  5つ目の問いに答えるのは、文化人類学者の猪瀬浩平さん。明治学院大学の教員として学生たちをココルームへ派遣し、新たな世界との接触機会を積極的に提供したり、ご自身も福祉農園の現場と向き合い続ける猪瀬さんは、この問いにどのように答えるのでしょうか? Q5 話が通じない人と分かりあう必要はありますか? A5 猪瀬浩平(文化人類学者) 猪瀬浩平(いのせ こうへい) 1978年、現さいたま市出身。学生時代から、埼玉県の見沼田んぼ福祉農園で活動を始める。行政との関係に苦しめられた経験をココルームと共有し、交流を重ねる。2008年からは明治学院大学のボランティア学の教員として、毎年夏の半月かけて見沼田んぼ、郡上八幡、釜ヶ崎を旅するプログラム「Go West」を学生と一緒に実施。文化人類学者として、足元埼玉から世の中を考えている。著書に『分解者たち―見沼田んぼのほとりを生きる』(生活書院)、『岩波ブックレット ボランティアってなんだっけ?』(岩波書店)など。 猪瀬さんの答え、その他の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

Q8. どんな仕事でも自己表現になりますか?

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  8つ目の問いに答えるのは、文化活動家として多方面で活躍するアサダワタルさん。新世界フェスティバルゲートでココルームの活動がはじまったころ、スタッフとして働いていたアサダさん。誰でも一度は考えるであろうこの問いに、どのように答えるのでしょうか。 Q8 どんな仕事でも自己表現になりますか? A8 アサダワタル(文化活動家) アサダワタル 1979年生まれ。文化活動家。2000年代半ばより「社会活動としてのアート」を、全国各地の商店街や学校、福祉施設や復興住宅などで展開。2008年に「住み開き」を提唱し話題に。2019年より品川区立障害児者総合支援施設にてアートディレクター(社会福祉法人愛成会所属)。近著に『住み開き増補版』(ちくま文庫)、『ホカツと家族』(平凡社)、『想起の音楽』(水曜社)など。東京大学大学院、京都精華大学非常勤講師、博士(学術)。 アサダさんの答え、その他の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

Q7. 多少無理しても、やりたい仕事につくべきですか?

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  7つ目の問いに答えるのは、釜ヶ崎地区で生活困窮者支援を行うNPO法人釜ヶ崎支援機構で事務局長をつとめる松本裕文さん。若者の就労支援をしていた経験から、どんな答えが出てくるのでしょうか。 Q7 多少無理しても、やりたい仕事につくべきですか? A7 松本裕文(NPO法人釜ヶ崎支援機構 事務局長) 松本裕文(まつもと ひろふみ) 富山県出身。2008年よりNPO法人釜ヶ崎支援機構の若者住所不定就労者支援に携わる。2013年6月より現職。趣味はぬか漬けづくりとガンダム・トーク。 松本さんの答え、その他の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

Q4. 友達とよべる人はどんな人ですか?

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み 『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社) https://cocoroom.base.ec/items/7575462  2003年から17年間、釜ヶ崎で出会いと表現の場を開いてきたココルームには、なぜか毎日のように悩み事や困り事が持ち込まれます。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いです。仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。 その問いを、ココルームに関わる人たちに投げてみた。そのやりとりを本にしました。  この問いと答えは、きっと、もしかしたら、危機的な状況を生きのびる知恵と技とも言えるかもしれません。いま、あらためて多くの人に届けたい。その思いを伝えると、執筆者のみなさんが朗読に協力してくれました。勇気をもって迎える朝に、家で過ごす長い時間に、そしてあしたがくる前に、彼ら・彼女たちのこえとことばに耳を傾けてみてください。  西川勝、坂上香、岸井大輔、猪瀬浩平、倉田めば、松本裕文、アサダワタル、 山田創平、劔樹人、岩橋由莉、鈴木一郎太、甲斐賢治、横山千秋、上田假奈代のこえとことばをお届けします。  4つ目の問いに答えるのは、釜ヶ崎芸術大学講座や紙芝居劇「むすび」などに参加する、表現力豊かな釜ヶ崎のおじさん・夛田さんです。いつも親切でひょうきんな夛田さんにとって友達とはどんな人でしょうか。インタビュー形式で答えていただきました。 Q4 友達とよべる人はどんな人ですか? A4 夛田雄一 (答える人)、上田假奈代(聞き手・文) 夛田雄一(ただ ゆういち) 昭和22年山形県生まれ。19歳のとき山形から京都の立命館大学に入学し、その後、観光旅館やパチンコ店での住み込み、警備員など、さまざまな仕事につき、ひとりで暮らしてきた。20歳から65歳までギャンブル漬け。現在は大阪市西成区で生活保護をうけながら、ひと花センター(※注1)、紙芝居劇「むすび」の活動(※注2)、釜ヶ崎芸術大学などでさまざまなプログラムに参加している。 ※注1 ひと花センター 2013年7月からはじまった「西成区単身生活保護受給者の社会的つながりづくり事業」。ココルームも含め、地域の5つのNPOが連合して受託。ココルームは表現プログラムなどを担当。 http://www.hitohanap.org/ ※注2 紙芝居劇「むすび」 2003年前身の団体から2005年「むすび」に改名した。釜ヶ崎で暮らすおもに男性たちが紙芝居をしながら朗読劇を行うグループ。居場所となっているエッグス事務所は、老若男女が集う、ココルームは2003年からのつきあいで、2005年「むすびプロジェクト」を立ちあげ、自律的な活動となるよう地域のむすびパッチワークを広げるように動いた。 https://www.facebook.com/%E7%B4%99%E8%8A%9D%E5%B1%85%E5%8A%87%E3%82%80%E3%81%99%E3%81%B3-555219931247996/?ref=bookmarks 夛田さんの答え、その他の問い、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらでお楽しみいただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています。

ココルームは問い、問われる

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み  ココルームにはなぜか毎日のように何度も悩み事や困り事が持ち込まれる。「働くこと」「生きること」「表現すること」からくる多くの悩みや問いだ。カフェにお茶を飲みに来る人だけでなく、仕事に悩む若者、家出人、アルコール依存や精神疾患を抱える人、難民など、さまざまな困難を抱えた人が来るため、持ち込まれる問いも幅広い。お金がない、仕事はないか、住む部屋はないか、家出人を探して、といった具体的なことから、働き方について、社会は変えられるのかといった疑問、孤独や生きづらさを持ちながら現実を生きのびるための方法論、自分も活動を始めたいが、どうすればいいかという相談まで、人生をまるっと問われる。  そこで、第2章では、この場に集まる問いに対して、ココルームに関わる人たちに質問を投げかけてみた。ココルームが取り組む活動や事業は表現や研究、実践があり、地域や社会のさまざまな分野を横断している。だから関わる人も、表現活動をする人、研究者、社会活動家、ピアカウンセラー、専門家、実践者など多岐にわたる。回答者には、自己紹介も含め、経験を踏まえて答えてもらった。一部、座談会形式やインタビュー形式もある。  これら質問と回答者の多様さは、かつて日雇い労働者の寄場に喫茶店を構えるココルームの活動と、関わる人の幅広さを体現するのだろう。ただ、現場の感覚としては出会ってしまったことに対して動いたらそうなっただけのことである。そして、専門家たちが素人の私たちと手助けしてくれた。専門性が細分化された現代において、こうした横断的な取り組みはさまざまな視座をお互いに交換し合う。  私も何度も、それらの問いに答えてきた。問われることは、私の中にある問いと合流する。瞬間さっと影が差し込み、影が深くなる。そこで、慌てないで目を細めて、息を深くする。この章は、質問に対するその答え合わせではない。今回応答してくれた人たちの中には特殊な肩書きを持つ人たちもいる。問い、問われて、自分のことばで応答しようと覚悟を決めた時に、時に人は特殊な肩書きを持つのかもしれない。やがて、肩書きさえ必要のない振る舞いをして、一人の人間としての生き方を見せてくれる。第2章では、悩んでよかった、と思えるような頁のめくり方をしてもらいたい。自ら考え、そして行動した経験は、その人自身のものだから。問いは勇気になって、ひとりの人の日常を支えてくれる。 上田假奈代(うえだ かなよ) 1969年吉野生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。「ことばを人生の味方に」と活動する。2003年大阪・新世界で喫茶店のふりをした拠点アートNPO「ココルーム」をたちあげ、2008年西成・釜ヶ崎に移転。2012年、まちを大学にみたてた「釜ヶ崎芸術大学」、2016年「ゲストハウスとカフェと庭ココルーム」開設。大阪市大学都市研究プラザ研究員。2014年度文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞。 16の問いと答え、上田假奈代がココルームをはじめるまでの半生、詩人の谷川俊太郎さん、哲学者の鷲田清一さん、美術家の森村泰昌さんと上田との対談3本など、読み応えのある書籍『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(フィルムアート社)は、こちらで購入いただけます。また、書籍の購入がココルームへの支援になります。ぜひ手にとって読んでみてください。 https://cocoroom.base.ec/items/7575462 ココルームは、今ピンチに直面しています。カフェ業と宿泊業の売上が活動の基盤を支えていましたが、新型コロナウイルスの影響で95%の減収です。今日と未来のために新しいであい方をさがしたい、仕事や住まいを失うなど、困った方と力をあわせたい、生きのびる知恵と技をこの街から発信したい。こうした思いから、現在ココルームはクラウドファンディングを実施中です。であいと表現の場を開きつづけていくために、みなさんのご協力をどうぞよろしくお願いします。 https://motion-gallery.net/projects/cocoroom2020 ココルームではみなさんからのご支援をさまざまなかたちで募っています。ふところに余裕のある方は、ご寄付いただけるとうれしいです。 https://cocoroom.org/%E5%AF%84%E4%BB%98%E3%81%A8%E4%BC%9A%E5%93%A1%E5%8B%9F%E9%9B%86/ また、こちらの音声配信へのサポートもお待ちしています!

はじめに

ココルームは問い、問われる Q&A 16 「働くこと」「生きること」「表現すること」の悩み はじめに こんにちは こんばんは おはようございます。 大阪、釜ヶ崎のココルームの 上田假奈代です。 おげんきですか。 あなたにとって、きょうは どんな日でしょう。 さて、本日は2020年4月3日、 コロナウイルスー釜ヶ崎のわたしのたちのあいだでは、コロちゃん と呼んでいますが、コロちゃんの躍進によって、とても不確実な状況を生きています。 ココルームは2003年に活動を