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博論が進まない(仕事と学生のあわいで書き進めていくのは想像以上に難しい)

久しぶりに自分の気持ちを少し振り返りたいと思い、週末だからと、いつもより丁寧に化粧水を顔に馴染ませてから筆を取る。

4月。
新しい仕事が始まってからは何故だか怒涛のような時間が流れ、なかなかまとまって博論のことだけを考えることができず頭を抱える日々を送っている。博論にはまとまった時間が必要なのに、生計を立てながら研究をするとなると、どうしても仕事中心の日々になる。だから、その間に効率よく研究を進めなくてはいけないのに、それがとても難しい。頭を仕事から研究に戻すのがすこぶる難しい。

高校生の時の自分はあんなに意気込んでいたのに、最近は「もうここら辺でいいかな」と先の目標が見えずに、でも、どうにか前に進もうと毎日自分を奮い立たせている。もう一方では「毎日、朝起きて、息を吸って過ごしていることだけでも偉いな、ほんと」とさえも思って過ごしている。そんな日々である。

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今日は、このnoteを書きながら、アーティストのharuka nakamuraさんと写真家の星野道夫さんのコラボレーションである「旅をする音楽」を聴いている。数ヶ月前に出会ったお気に入りの曲・映像・コラボである。

切なくも、いて欲しい時に隣にいてくれる友達のように軽やかなピアノの音を背景に、本田慶一郎さんが星野道夫氏の詩を朗読する。

「人間の生きがいとは、いったいなんなんだろう。
たった一度のかけがえのない一生に、私たちが選ぶそれぞれの生きがいとはなんと他愛のないものだろう。
そして、なんと多様性に満ちたものなのか。
人間の生きがいとはいったん何なんだろう。
たった一度のかけがいのない一生に、私たちが選ぶそれぞれの生きがいとはなんと他愛のないものなんだろう。
そして、なんと多様性に満ちたものなのか」と。

これがどういうメッセージになるのか、どう受け取るのかは、人によってそれぞれ違うかもしれないし、それに続く言葉と音楽を聴くとまた違う意味になるのかもしれないが、この言葉を、優しいピアノの音と、かすかに揺らぎを帯びた本田さんの朗読に乗せてきくと、「ああ、他愛もない一瞬一瞬が人生なのだな。他愛もなくていい。多様性があっていいのだ。でも、その多様性は無限大で、他愛もなさも無限大なんだな。それでいいんだな。そういうものなんだな。」とふと自分がフラットな気持ちになる。自分にとっての心のサウナ体験、ととのうってやつだ、と思った。それから、時折、思い出した時にこの曲を聴いている。

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PCの時計が12時を回ってしまって、もうそろそろコンタクトを外した目では文字がぼやけて見えるし、目もほとんど閉じかかってきたので、ここら辺で今日は寝ようかと思う。

他愛ものない、でも、多様性に満ちた瞬間瞬間が訪れる明日を少し楽しみに。

おやすみさい。






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