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ニュージーランド留学中の娘が被災した話①

2023年2月13日「サイクロンが来るらしい」

母娘一緒に日本を出発し。
北島を巡る母娘旅をしてから、これから娘1号が1年間暮らす街、ネイピアに娘を置いてきたのは1月30日のこと。

【2023年1月】コロナが落ち着き始めてようやく出発!な日本出発の記念撮影。

小学生の頃から留学したいと夢見てきた娘1号は17歳。日本では高校2年生。
夢を叶えにわくわくの娘の姿に、私もわくわくだけれど、現地で別れて一人帰国する帰り道は、なかなかしんどかったのが本音。
自分が若い頃に海外ひとり旅で味わった、あのホームシックのなんとも言い難い寂しい痛みを思い出して、あの苦しさが娘の身にも降り掛かったらどうしよう…と心配しちゃったり。
これまで17年間ずっと一緒に暮らしてきたけれど、もう家に帰ったらいないのか〜っていう現実感に寂しくなったりして。
帰りの飛行機は何度も目がうるうるしちゃってました。
まあ今はLINEもあるし、いつでも話せるし、昔とはまったく状況が違うからホームシックになったりもしないのかもしれないけど。

まあ、そんなちょっぴりセンチメンタルな感じで母は帰国して。
娘1号はその数日後から留学先での学校生活スタート。互いの仕事や学校時間を避けて合間にちょこちょこっとその日の様子なんかをLINEでやり取りしつつ、私は私でたっぷり2週間休んだ後なので仕事も忙しく、娘は娘でやることいっぱいだしで、案外、家から娘がいなくなった寂しさみたいなのは、2,3日くらいであっという間に落ち着いた。我ながらこんなもん?ってあっさり過ぎてびっくり(笑)。

学校に通い初めて1週間。
ニュージーランドに来て1か月。
1か月ってあっという間だったね〜、この調子でいったら1年なんてすぐじゃない?」なんてビデオチャットで話していたら
「なんかね〜でっかいサイクロンが来るんだって。明日は臨時休校になるかもって。停電なるかもしれないから充電満タンにしとくようにって言ってる」と娘1号。
ふーん、台風か。せっかく学校始まったばかりなのに休みになって残念だね。なんて返事をしながら、「もしも停電になったらバッテリーを保たせるために、余分な連絡は控えるね」と話していたのは前夜のこと。

そして。
2月14日月曜日の早朝。
「夜中の雨すごかったよ。浸水したりはしてないけど、今停電した〜」とLINEがありました。その短い文面からは特に差し迫った感じもなかったので、私も特に気にせず、そこから連絡を控え、落ち着いたら連絡してねって感じでいました。

そしてそのまま普通に仕事に行って、普通に家のことやったりしていつもの月曜日を過ごしていたのですが。

火曜日の夜になっても、娘1号からはその後の音沙汰がなくて。
停電長引いてるなぁと思ったりしながらも、なんとなく気になり出して、こちらから「その後どう?」ってLINE。
しかしその後、何時間経っても既読が付かず…。
あれ? まだ停電? 停電でWi-Fi切れてるにしても4Gは使えるよね…と、なんとなくソワソワザワザワしてきて、ネットで「サイクロンガブリエル」「ニュージーランド」で検索。

こないだ、自分が帰国するときにオークランドが水没しちゃって、フライトキャンセルになって帰れなくなってしまった時にもそうだったのだけれど…。こんなときは、日本語で検索しても情報がまだ出てこない。

英語力ないから大変なんだけれど、こういうときは英語でニュースを検索して、翻訳するしかない。
次は「cyclone Gabrielle」「NZ」で検索。

そして上がってきたニュースを見てびっくり。

ニュージーランドがえらいことになってる。
しかもこれ??え???
ネイピアじゃないよね??え?
顔面蒼白になるレベルでびっくり。

落ち着け私。冷静に情報収集だ。

そこからはひたすら乏しい自分の英語読解力とグーグル翻訳を駆使して検索しまくって。ネイピアがサイクロンによる大打撃を受けたことを知りました(震)。

娘の安否も現地の状況もわからない

一晩中、検索して見つけたニュースを片っ端から翻訳していく…を繰り返し。
娘のLINEは相変わらず既読が付かず。
ネイピアのどのあたりが浸水してるのか?娘の住むあたりはどうなのか?の細かなな情報が一切得られず。

こういうとき、どこに連絡すればいいんだろう…。
こんなときエージェントを介しての留学であれば、エージェントに相談したり情報を求めたりできるんだろうけれど。
このたびの我が娘の留学は、直接、現地の学校へ相談したり契約したりしているので、問い合わせるとしたらホストファミリーか学校しかない。

念の為、ホストマザーにもFBメッセンジャー送ってみたけどやっぱり既読にもならない。この非常事態下で学校に問い合わせても繋がるのか?

数年前に北海道がブラックアウトした時のことを思い出してみても、やっぱり電気と電波が使えなくなって、安否確認の連絡って出来なかったもんね。
多分今はどこに連絡しても無理だ。。。

さあ困った。
娘の安否がわからない。

通信障害で連絡が出来ないだけなのか。
はたまた浸水して避難って事態が生じているのか。
まさか逃げ遅れてるってことはないよね…(と信じたい)。


英語がわからないと情報貧乏

まずはこれ。ほんとこれ(泣)。
今!な情報は、日本語ニュースとしてあがってくるのは1日〜2日後とか。そしてあがってきたところで所詮、日本から遠い国の話題なので、詳細まではぜーんぜんあがってこない。なので現在の状況が知りたい場合は、英語で検索するしかない。英語があまり出来ない人は、これをグーグル翻訳に頼るしかない。
ただとっても便利なグーグル翻訳ではあるけれど、微妙な翻訳でわかりづらいってこともけっこうある。
「検索」→「グーグル翻訳」→「微妙にわからないところは、もう一回英語を読んで単語を調べる」
これを繰り返しながら読み進めていくしかないのだけれど、すっごい疲れる。


あと検索するセンスってのも必要だよね。

災害発生当初は地元情報が少ない

災害発生して間もないと、おおまかなニュースは見つかるんだけれど、市内情報みたいのはなかなか探せなかった。英語での検索が下手くそだからかなぁ。もっと市内のどのあたりで浸水が発生してるとか、避難勧告出てるとか、情報が欲しかったけれど、ネットだけではまったく探せなかった…。
(日が経って少し通信環境が改善されてくると、市や学校からの発信がSNSにも上がってきたりして、圧倒的に情報は増えました。さらに地元民のFB交流グループ内を覗くと、どの地域が停電してるとか、あそこの店で炊き出し中とか、○○に住んでる✗✗さん知りませんか?とか、各地域の細かな様子がたくさんでした)

この時点で情報を求めてしたこと

落ち着けワタシ。←最重要
まずはFBで属しているNZ在住者グループに情報を求めてみた。
すると、やはりネイピア含むホークスベイ地域の被害が大きいこと、今は天候は落ち着いていること、同じようにこの地域の知人と連絡が付かずにいるという方々もいて、通信障害も起きているようだということ…を確認。

「通信手段がないだけできっと娘も無事」
そう思ってその日は就寝することに。
(心配だけれど、英語でめいっぱい頭フル回転した疲れで眠れた)

娘の音沙汰もなく情報貧乏なまま3日間

その後、娘と連絡が取れるまでは3日ほどかかりました。
そしてこの記事を書いている今日(2月19日)現在、通信障害は解消されたものの、まだ停電が続く地域もある様子。

中途半端なところですが続きはまた!

      →ニュージーランド留学中の娘が被災した話②へ続く


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我が子の留学にあたって、万が一の天災のことなんて正直まったく考えたことがありませんでしたが、いろんな想定が必要だったなと今、反省しています。
連絡手段が途絶えてしまったときの安否確認方法。
特に個人手配での渡航では、けっこう重要でした。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



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