斜陽

小学生のときに「走れメロス」の劇でメロスの妹役を演じたのをきっかけに太宰治を知ったわけですが

「斜陽」は数ある作品の中から特に好きで、繰り返し読んじゃうくらいです😆



価値観や時代背景の違いが存分に感じられ、また、登場人物4人の生き様に対して、

読了後、いい意味でなんとも言えない気持ちになりました。。。

登場人物の一人、かず子が奥さんがいる男性に対して「あなたの子を産みたい」という手紙を書く場面がありますが

驚きはしても、不思議と嫌悪感はなく、世間の倫理観に対して「革命」という言葉で立ち向かう姿勢に

むしろ清々しく感じてしまいます(決して不倫を肯定しているわけではありませんが。。。)

所謂、没落してしまっても品の良さを保ち続ける母の美しさに感動したり

貴族であった弟があそこまでの駄目男になってしまったのも、ちゃんとした深い理由があったりと

一冊で4つの大河ドラマを観たような気持ちになりました✨

価値観や視野を広げる意味でも、是非自粛中に読んで頂きたい一冊です‼️


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