実は名古屋は短歌の首都??
Cocoon! Vol.1 2023.7.2
6年前に主人の仕事の都合で名古屋に来たわたしは実は短歌を齧りかけだった。それから4年ほど一人で文学迷子になっていた。
ある日、Twitterで「名古屋に短歌の聖地がある」という情報を得る。
そこは中村区、名駅裏のビッグカメラの通りにある一軒の中華料理屋。「平和園」なるバカでかい黄色い看板の町中華であった。そこでわたしは小坂井大輔に出会い、短歌の結社とかいろんなことを知る。そして師匠・加藤治郎に師事する縁を得た。
なお、短歌に関係なく「平和園」はおいしい。昔はやんちゃしていただろう若旦那のちゃーりー…いや小坂井さんが剛腕で振るう中華鍋。舞う黄金色のチャーハン、色とりどりの野菜。わたしの推しはニンニクチャーハン。彼もまた加藤治郎の薫陶を受けた一人だ。
加藤治郎は南区在住の歌人である。
それだけ書くと一行で終わってしまうのだが、実はとんでもなく活躍している現代短歌の第一人者だ。本人のTwitterによれば孤独のランチと音楽をこよなく愛するサラリーマンだ。しかし中身は星一徹。妥協は許されないし熱い。一つの時代を代表する歌人である。
まずは名古屋の短歌を知るための本、そこを牽引する「加藤治郎の仕事」を置いてみます。
〇家族のうた 加藤治郎
〇東海のうたびと 加藤治郎
〇トリビュート百人一首 幻戯書房編
〇短歌研究2018年4月号 不思議な歌の国・名古屋
〇ねむらない樹 別冊 現代短歌のニューウェーブとは何か?
〇平和園に帰ろうよ 小坂井大輔
●この7月より日本経済新聞夕刊の「あすへの話題」欄(コラム・エッセイ)
水曜日を加藤治郎が担当するそうです。
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