ミス日本

 最近、ミス日本のグランプリをめぐって、SNSで騒がれている。気になって見てみたら、どうやらグランプリをとった人は、日本人の血が入っていないようだった。私も最初それを見たときに感じたのは、「なぜ」だった。 

 しかし、そのグランプリの選定理由を見てみると、大変納得した。確かに彼女には、日本人の血は入っていないが、幼少期を日本で過ごし、自分を日本人だと思って生きてきたのだという。日本人として、日本で一生過ごしたい、と言う彼女の強い気持ちを見て、自分が情けなくなった。日本人である私よりも日本を愛し、日本人として認められたい、と切に願う彼女は、誰よりもミス日本にふさわしい人なのではないかと思った。

 同時に、うわべだけの情報に踊らされ、固いにもほどがある自分の考え方に、絶望した。多様性が問われる今の時代でも、やはり偏見というものは、そう簡単に抜けるものでは無いことを痛感した。しかし、この出来事により、より物の捉え方において気をつけるべきだと改めて感じた。これからも忘れずにしたいと思う。

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