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【ここにあるメンバー紹介】「あたたかいごはんを届けたい」上田真梨子

株式会社ここにある

ここにあるをつくっているメンバーを知ってほしい。そんな気持ちから始まったメンバーインタビューの第二弾は、「食」の分野からここにあるに関わる上田真梨子さん。これまでの経緯や活動に込めた想いについてお話を聞きました。聞き手は、PRチームの田中美奈です。

上田真梨子(うえだ・まりこ)
1992年生まれ。神奈川県横浜市出身。大学卒業後、メーカーで勤務。その後、野菜を中心に使ったケータリング屋やカフェなどで働く。魅力を感じるのは、人が集まっている場所。日光や花、土など自然から生まれたものが好き。自然のものを使った小物作りにも挑戦中。

「食」をテーマに、ここにあると関わる

田中:今日はよろしくお願いします!はじめに、まりこさんが関わっているここにあるのプロジェクトについて教えてください。

上田:「食」をテーマにしたマルシェ「つちいち」の運営をしています。去年の4月から毎月第3土曜日にあまがさきキューズモールで開催しているイベントで、こだわりのお野菜や調味料、想いのこもったお惣菜やおやつと出会える場です。

田中:想いのこもった商品に出会える場なんですね。

上田:そうなんです。つくり手のみなさんから直接商品を買うことができるのも、つちいちならではだと思います。普段スーパーで買い物をするとき、つくり手の方に会って商品に込めた想いを聞ける機会は少ないのかなと思っていて。

田中:確かに。

上田:買い物をしながらお客さんが出店者さんと直接話せたり、出店者さんもお客さんの反応を受け取ることができたり。そんな場が生まれたらいいなという気持ちで、つちいちを開催しています。

田中:出店者さんと話せるのは嬉しいですね!つちいちにはどんな出店者さんがいらっしゃるんですか?

上田:保存料や砂糖を一切使っていないジュースをつくっている方や、化学肥料や農薬を使わずに山の湧き水で野菜を育てている方など、強い想いと優しさを持った出店者さんがたくさんいらっしゃいます。「子どもたちに安全なものを食べてほしい」という気持ちから、添加物の入っていない調味料やお菓子を全国から取り寄せている店舗さんも出店してくださっています。

田中:大切につくられた商品ばかりなんですね......!そんなつちいちでは、今年の4月からスピンオフ企画が新たに始まりましたよね?

上田:そうなんです。今年から月に1度のペースで、食をテーマにしたワークショップとごはんを楽しむ会を新たに開催することになりました。

田中:地域のみなさんと一緒に、これまで玉ねぎの皮を使った草木染めや廃油を使ったキャンドルづくりをしましたよね。ワークショップの後は、まりこさん手づくりのご飯をみんなで食べておしゃべりをして……。楽しかったなあ。つちいちに関わる中で特に印象に残っていることはありますか?

上田:出店者さんのかうち彩園さんから、オススメの野菜と食べ方を教えてもらえたことがすごく嬉しかったです。一お客さんとしてえびいもを買ったんですけど、そのとき「唐揚げにしたら美味しいよ」と教えてもらって。実際につくってみて、次の月に「美味しかったです」とお伝えしました。私にとっては初めての経験で、すごく新鮮でした。

スーパーではなかなか起こらないことなので、お客さんとしての楽しさを実感できたように思います。ただ商品を買って終わりではない関わりが生まれていたなあって。少し出店者さんと親しくなれたような気がして……。会話ができて純粋に嬉しかったです。

田中:わ〜それは嬉しいですね。

まりこさん手づくりのごはん。旬の野菜がたっぷり使われている。写真中央がえびいもの唐揚げ。

目の前の人に、喜んでもらいたい

田中:今はつちいちに関わるまりこさんですが、どんな経緯で食に興味を持ったんでしょう?

上田:実は大学卒業後はメーカーで働いていて、元々食には全く関わっていなかったんです!

田中:ええっ!そうだったんですか!?

上田:海外に興味があったので、海外のお客さんと接する機会のある職場が良いなと思って、メーカーに就職しました。ビジネススキルを習得するにはこれ以上ない恵まれた環境だったんですけど、デスクワークが中心で自分の仕事が誰に届いているかよくわからなくなってしまって。どれだけ仕事をしても相手に届いていないような気がして、辛くなってしまったんです。

それで、「目の前の人に喜んでもらって、その反応を受け取れる仕事がしたい」と思うようになりました。人が集まっている場と相手に喜んでもらえることを考えたとき、飲食の世界が頭に浮かんで。それで、転職することに決めました。

田中:そんな経緯があったんですね。

上田:野菜を中心に使ったケータリング屋さんや菜食のカフェで働き始めたんですけど、本当に未経験からのスタートで(笑)これまでも野菜を洗ったり炒めたりする瞬間がすごく好きで、五感を使う調理が自分の喜びにつながっているなという感覚はあったんです。でも、仕事にするとは全く思っていなくて。お店で一から調理の仕方を教わって、野菜の魅力にたくさん触れました。

その頃は関東で働いていたんですけど、元々知り合いだったここにある代表の藤本さんから「マルシェをするけどやってみる?」と声をかけてもらって、去年関西に引っ越してきました。

自分たちでつくっていける余白があることに惹かれて、やってみようって。農家さんなど、食に関わるみなさんとも仲良くなれたらいいなと思いました。つちいちが立ち上がった去年の春から、ここにあるに関わっています。

心惹かれるのは、自然と人が集う場

田中:今は食をテーマに場づくりをしているまりこさんですが、これまで出会った場で心に残っている風景はありますか?

上田:大学生のときフィリピンで活動していた時期があって、そのときの風景が今も心に残っています。

当時は、現地の方の家に泊まらせてもらいながら、村の人が困っていることを解決していくプログラムに参加していて。小学校で使う椅子をつくったり、ぬかるんでいる道をコンクリートで舗装したり……。いろんなことをしていました。

そのとき住んでいたフィリピンの家にすごく好きな場所があって。私の滞在していたレイテ島には、基本的にどの家にも玄関と道路の間にちょっとしたベランダみたいなスペースがありました。ベンチと机があって、家の人以外も集えるような空間だったんです。家と外の間にある日本の縁側みたいな場所で、そこにいるのがすごく好きでした。

まりこさんが好きだったフィリピンの家のスペース。この日は、誕生日パーティーを開いていたそう。近所からふらっと遊びに来た子どもたちなど、特別に誰かを招待していなくても自然と人が集まる。ココナッツの樹液を発酵させた地酒「トュバ」とケーキで誕生日のお祝いをした。

田中:そんな場があるんですね!どんなふうに使われているんですか?

上田:お客さんが来たときにおしゃべりをしたり、近所の子どもたちが遊びに来たり、朝コーヒーを飲んだり、お昼寝をしたり、夜はお酒を飲んだり。1日中使われている場所でした。

そこで、近所の人とお昼ご飯を一緒に食べることもあって。フィリピンには、ご飯を食べているときに誰かが目の前を通ったらご飯に誘うという習慣があるんです。自然と人が集まって、自然と助け合っているというか。人が集っている場所として好きでした。

赤ちゃんが生まれたときに、その場所でいろんな大人が赤ちゃんを代わる代わるに抱っこして遊んでいる姿も見たんです。子どもが家族以外のいろんな大人に囲まれている様子を見て、いいなと思いました。フィリピンで見た風景に今も影響を受けています。

大学を卒業してメーカーで働きながらも、フィリピンのベランダの風景はずっと頭の片隅にあって。そういう場所をつくるか携わるかはわからないけれど、いつかそんな風景に近づきたいなと思いながら働いていました。

つちいちではハンドメイド雑貨を扱っていた時期も。取材当日、出店者さんのひとりhikari。さんのアクセサリーを身につけて。とても大切なアクセサリーだそう。

特別な日ではなく、日常のごはんを届けたい

田中:フィリピンで見た風景がまりこさんの大切な一部になっているんですね。その風景がつちいちの場づくりにも活かされているのかな、と思いました。個人的には、つちいちのスピンオフ企画でまりこさんのごはんをいただけることが月に1度の楽しみになっています。

上田:嬉しいです。ありがとう!

田中:ごはんをつくるうえで、まりこさんが大切にしていることはありますか?

上田:大切にしているのは、その日に自分が純粋に食べたいと感じるものをつくること。その日の天気や体調から「今日は南瓜を温かいスープにしよう」とか(笑)こうあるべきと計算してつくるよりも、自分の感覚に沿ってつくったほうが、美味しくできて喜んでもらえる気がして。

それと、栄養価の高い旬の野菜を使うことを大切にしています。玉ねぎ一つとっても、同じ形や重さ、水分量のものはなくて、野菜は自然の恵みそのものだなって。野菜にはすごく力があるなと思っています。

田中:旬の野菜をたっぷり使ってもらっていることもあって、まりこさんのごはんを食べた日は、自分を大切にできた気持ちになります。

上田:ケータリング屋さんやカフェで働く中で、季節の野菜や食感そのものを味わう楽しさを知って。野菜の魅力を教わりました。調理法や味付けによって、こんなにも味や色、食感が変わるんだとびっくりして。こんなにいろんな種類のお惣菜をつくれるんだと知りました。

いつも調理するときは、野菜の力を借りる気持ちなんです。自分に自信がなくてもこの野菜たちが美味しいから、絶対に美味しくなるみたいな(笑)委ねるというか……。

田中:なんと……!

上田:手づくりのごはんやそこから生まれる会話、次の食事を楽しみにすることが、心の栄養につながると信じて毎回調理しています。

田中:まりこさんのごはんをいただいてからしばらく経っても、心があたたかいのはどうしてなんだろうとずっと思っていて。その理由に少し触れられた気がして嬉しいです。調理を続ける中で感じていることはありますか?

上田:日常のごはんを届けたい気持ちが自分の中にあることに気づいて。

田中:というと?

上田:特別な日を華やかにする調理より、私は日常のごはんに興味があるんだなと気づきました。今は本当に必要としている人へあたたかい食事を届けることに興味があります。

つちいち当日のまりこさん。一人ひとりの出店者さんと話すことを大切にしている。

つちいちを、一緒につくっていきませんか

田中:最後に、これからつちいちでやっていきたいことを教えてください!

上田:お客さんとしてつちいちに遊びに来てくださった方が出店者さんになってくれたり、出店者さんが私たちのような運営スタッフになってくれたりしたら嬉しいです。立場を超えた関わりが生まれて、たくさんの方々につちいちに関わってもらえたらいいなと思っています。

実際に、つちいちに足を運んでくださった方が、出店者さんの想いに触れて「この想いを届けたい」と出店者さんに取材をしてくださったこともありました。それで、それぞれの出店者さんについて書かれた記事が完成したんです。つちいちの出店ブースで読んでいただけるので、ぜひ遊びに来てほしいです。

食をテーマにしたワークショップとごはんを楽しむ会でも、当日遊びに来てくださった方が「蜜蝋ラップをつくりたい」と話してくださって、その場で「やりましょう」という話になって。今、開催に向けてイベントの準備を進めているところです。こうした関わり方をしてくださることが本当に嬉しくて。こんな関わりが増えてほしいなと思っています。

田中:これからつちいちがどんな場になっていくか楽しみですね!今日はありがとうございました!

毎月第3土曜日にあまがさきキューズモールでつちいちを開催しています。また、月に1度のペースで食をテーマにしたワークショップとごはんを楽しむ会を行っています。ぜひ遊びに来てくださいね。

▼【6月18日開催】つちいちイベントページ

▼【6月20日開催】食をテーマにしたワークショップとごはんを楽しむ会

現在つちいちでは一緒に活動する運営メンバーを募集しています。つちいちのコンセプトに共感いただける方と、楽しみながらマルシェをつくりあげていくことができれば嬉しいです。つちいちの公式SNS(FacebookInstagram)からメッセージをいただくか、つちいち開催日に一度遊びに来てください。

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