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たった1枚の写真に込められた物語の魅力

最近ありがたいことに、自分が撮った写真を「良い写真!」って褒められることが多くなりました。
「ありがとう!」と返事をしながら、ふと「良い写真」って一体何なんだろうって考えるようになりました。

私はカメラが趣味という訳ではないし、一眼レフもチェキもフィルムカメラも使うわけではなく、持ってるスマホで撮っているだけなので
「良い写真」と言ってもらえることの全てが、技術によるものではないということは明らかだと思います。
だとしたら、写真の構図や色味なのでしょうか?
それとも、写っている人物の表情なのでしょうか?

自分のスマホのアルバムを見返して、自分が「良い」と感じた写真を見つけていく過程で、私は1つの共通点を見つけました。それは、


1枚の写真から多くの物語を想像することが出来ること


たった1枚の写真から、その日の思い出が蘇る。ちょっとだけ写り込んでいる友人の手から、「この人とこの日こんな所に行ったな、昔はこんなことしたな」と記憶が浮かんできたり、着ている服と街路樹からその季節を思い出したりする。

今までは、写真の撮り方には上手い下手がきっぱりあって、カメラなんて全く知らない自分は”上手”な写真は撮れないと思っていました。
そんな私が、なぜ「撮るのが上手い!」と言われたのかを考えてみたら、写真に対する考え方や固定観念が、思いがけずガラッと変わりました。

プロのカメラマンが撮るような写真の色味や構図を、私たちが真似したら、いい感じに見える写真が撮れると思います。もちろんプロのカメラマンさんの技術的なものは、長い時間とエネルギーが費やされているものであり、素人がすぐに真似出来るものではありません。とっても勉強になります。

しかし、私たちがもっと真似するべきところは、プロのカメラマンの「物語を込める」技術なのではないかと思います。そしてその技術は、上手いも下手も正解もないものであり、私たちが「技術」と聞いて思い浮かべるものとは定義が異なるのではないでしょうか。

大切なのは、見る人に物語を想像させられるか
自分のための写真なら、自分の記憶の中にある物語を想像出来るかどうか
であると思いました。

構図や色味が美しい写真は、CGでいくらでも似たようなものを作ることが出来ますよね。

なんかカメラの魅力に取り憑かれそうな年末です。笑

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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