Salud 健康は乾杯 ~メキシコからなくなった!~
スペイン語で乾杯は”Salud(サルー)”意味は”健康”です。だから、くしゃみをした人がいたらかける声も”salud”
3月。友達の誕生日パーティーへ行きました。日本語を教えている学生を通して仲良くなった友達です。だから、もちろん生徒でもある友達と一緒に参加。
テーマはメキシコ
メキシコ伝統料理にピニャタ、そしてマリアッチ。飾り付けもメキシコ。
ピニャタはくす玉にお菓子を詰め込んでスイカ割りの要領で叩き割るレクレーション。
クリスマスと子どもの誕生会で行うのが一般的で、クリスマスの時期にはたくさん売られています。
意外としっかり作られていて、なかなかわれません。割れたら中のお菓子や小さいおもちゃが落ちるので、それを拾います。
マリアッチはメキシコ音楽の楽団。
パーティーで初めて知り合った人とも、ゲームをし、いっしょに歌い、踊り食べ、そして のみました!テキーラも!
お酒は各自持参方式。私と友達はビールとテキーラを持参しました。テキーラはアグア デ ハマイカというハイビスカスのジュースで割るというで飲み方をしました。
みんなほろ酔い、目が合うと乾杯。
みんなでたくさんのSaludをしました。
3月9日のこと。
まだ外出自粛などはなかったけど、メキシコ流 頬を合わせる挨拶をしなくなっていました。それでも合えば、足と足をタッチさせる、ひじとひじをぶつけ合うあいさつはできていました。
もしかしたら3月20日からは 学校や図書館などを閉鎖しなければならなくなるのでは…という情報があったくらい。
その頃はまだ実感のない話。
結局、翌週3月15日を境に日を追うごと自主的に自粛する人が増えてウワサは現実となり、3月20日からは小・中・高、大学が閉校となりました。その後 会社、工場、デパートなどが順次営業を自粛。結局6月中旬までそれが続くことになるとはまったく思っていませんでした。
パーティー以降、今(8月)も直接 会えていないません。
楽しい最後の乾杯の思い出が新たな思い出に塗り替えられることなく残ってしまった。
しかも、メキシコ政府は早くから酒類の生産をストップすることを要請したので、店頭からは国産ビールがすべてなくなり、その他の在庫のお酒も販売も規制された時期がありました。
まさかビールがお店から無くなることになるとはこれも予想外。
乾杯するような機会を持たないように。
逆に、久しく連絡を取っていなかった友人が各地から連絡をくれたので、数年ぶりに交流を復活させるにはいい機会となりました。
遠くにいる友達とは時間ができて近況をかわす。近くの友人にはあえない。どこにいる友達とも同じだけの、私と機械の分だけ離れたコミュニケーション。
移動ができるようになったら、会いたい人がいっぱい。日本、パラグアイ、ドミニカ共和国それからスイスにドイツ。なにより最初にメキシコの友達や学生たちに。わたしから、会いに行かなきゃと思わせてくれる今の状況。
6月中旬からビールも店頭に戻ってきたものの、集まってお酒を飲むことは規制されている。いまだに誰とも”Salud”を交わせない状況。
9月16日はメキシコの独立記念日。そのころには・・・。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?