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富の循環 第三回 内なる錬金術

内なる錬金術

 世の中の『富の循環』に関与する最大のツールの「お金」が、本来の姿である「天下の回りもの」であれば良いのですが、現代社会では、どこか富が一極集中している感が否めません。

 それは、企業の内部留保の数字でも明らかですし、リーマンショック後から高度な構造計算的手法で経済制度改革はなされましたが、結果的に富める者と貧しき者の対立構造を生み出しているようで、建設的な協調関係や生産的な打開策もなく時間だけが経過してしまいました。

 バブル経済崩壊からおよそ30年以上経過(2022年現在)した昨今、あの頃の預金金利からは考えもしなかったマイナス金利などという状況が現実的に生じています。私たちが、将来のことを不安に思い、貯蓄しようと思っても日々の生活が困窮していく現状では明るい未来など想像できるはずもありません。

 こうなると一般的には、「お金」を使わず節約を心掛けるなど、基本的に倹約しながら貯蓄を行うことで将来困らないようにするというのが常識的な考えになっていきます。しかし、これでは財布の紐は締めつけが強まる一方で、世の中に「お金」がさらに巡らなくなるのです。

 そこで、このような一般常識で考えられる倹約や節約的な「お金」の使い方や管理の方法から少し離れて、ここでは「お金」を有限のものと考えず、自らの内面を調整することで「お金」自体を増やすという、いわば「内なる錬金術」を起動して「お金」を生み出す方法を検証したいと思います。

 実際に「錬金術」は中世ヨーロッパにおいて、「金」を生み出す方法として考えられたのですが、「内なる錬金術」は「お金」の本質である価値を映しだす内面の鏡の使い方を習熟することにより「お金」を生む方法をご紹介していきます。

では、早速お話しを始めることに致しましょう。

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