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インドの暦 - インド占星術とパンチャンガ -

インド占星術はよく当たる!難しい!など巷ではいろいろ言われていますが、今日はインドの暦のお話をしたいと思います。

今日は勉強したことの健忘も兼ねてのシェアとなります。

インドの暦について

インドの暦の始まりは、ヴァータの時代まで遡ります。

古代インドには4つの経典があります。
その中の【アタルヴァヴェーダ】の中に、暦や儀式の細かいことが記載されていて、インド医療のアーユルヴェーダにも関係していると言われています。

この4つの学問を理解するために、6つの補助的な学問があり、そのうちの1つが暦法です。
この6つを合わせて、【ヴェーダンガ】といいます。

この暦法のことをサンスクリット語で、【ジョーティシャ】といい、祭式のための吉日を選ぶために使用していました。

サンスクリット語の意味で、ジョーティは光、イシャは学問・知恵という意味です。

ヴァータ時代は、まず神様に感謝のお祈りを捧げるための最も祈りがよく届く日時を知るために暦法が重宝されていました。

このころは、まだ占いというよりは学問というかんじて、後に数学なども含みインド占星術の形に進化しました。

また、古代における最初の占星術は月の占星術であったと言われているそうです。

インド占星術と哲学

インド占星術の裏側には、インド哲学があります。

インド哲学では、私たちの行いや過去に行ったことことは、宇宙の倉庫のようなところに貯まっていると言われています。

その宇宙の倉庫のようなものが月とされ、月は全ての行動の元になる重要な惑星とされています。

そして、月は私たちの目には見えない心や感情など精神的な部分を表しています。

また、インド占星術では惑星は体の部分を象徴し、月は血液や血液循環、子宮を表し、女性を象徴しています。

妊婦さんが満月後に分娩が多くなりするのもそのためです。

28日の周期は、女性の生理のサイクルとも一致しますね。

また、月の自転も28日周期です。

古代から月は人や動植物にとって近い存在で、月の満ち欠けが人の感情にも影響を与えています。

人にとってとても密接であるので、月の暦を使うことはとても自然なことなのです。

インド式の月の暦


インド式の月の暦は、パンチャンガと言います。
パンチャンガとは、5つの部分という意味です。

伝統的なインドの暦では、時間を5つの要素で表し、宇宙の時間という自然の波の特徴を表しています。

現代の私たちとちょっと時間のとらえ方が違います。

5つの要素とは?

  1. ティティ
    1日分の月の満ち欠け

  2. ヴァーラ
    曜日

  3. ナクシャトラ
    月の宿

  4. ヨーガ
    惑星の形態

  5. カラナ
    ティティの1/2の長さ

このうちの主に1から3を使って暦を活用していきます。

ティティとは?

インド暦の1日分の月の満ち欠けのことです。
月の満ち欠けを30段階で表しています。

ティティの名前は、新月の翌月から何日かを表します。

満月に向かって満ちていく月をシュクラ(満ちていく白い月)といい、新月に向かって欠けていく月をクリシュナ(欠けていく月)といいます。

シュクラはクリシュナよりもて縁起がいいと言われています。

ただし、満月と新月はこのシュクラとクリシュナには分類されません。

月の満ち欠けは、太陽と月と地球の関係から生れるので、相対的なものとなります。

ナクシャトラとは?

星座がどこにいるのかを表す月のいる場所のことです。

ナクシャトラの元の意味は、【永遠のもの】という意味があります。

また、固定された絶対的なものになります。

ここがティティとは違うところですね!

ナクシャトラとは、月の通る道を27に分けたものです。
なので、ナクシャトラは毎日1つずつ順番に通っていきます。

インド占星術では、ナクシャトラを見ると、その日に月がどの星座あたりにいるのかがわかるということです!

ナクシャトラとティティ

インド占星術では、月は人の感情や精神的な部分を表しているとお話してきました。

月は、全ての行動の元となる重要な惑星です。

ナクシャトラは、【行動や行為】と結びつき、またティティは、【感情や心の状態】と結びつきます。

その日にあった活動をすることで、活動の良いエネルギーと繋がると言われています。

また、よいティティは、よい心の状態とつながり、よい心の状態は、よい結果を出すための土台となります。

そのためナクシャトラとティティはその日の吉凶のファクターとなります。
なので、よい日を選ぶには、よくないティティを避けた方が無難でよいでしょう。

よくないとされるティティ

月の状態が不自然な時をよくないティティといいます。

プールニマ(満月の時)
気持ちが昂り、大きくなるためできない約束をしてしまったりするため、重要なことは始めない方が良い

アマヴァースヤー(新月の時)
気持ちがダウンしているため、新しいことを始めることは避けた方が良い

アシュタミ(半月の時)
気持ちが不安定になりやすく、中途半端な気持ちになりやすい
重要な決断は避けた方が良い

月食の時
精神面での影響が出やすい
月食で欠けている月は見ない方が良い


ということで、今私が学んでいる月の暦についてでした。アーユルヴェーダと共にとても楽しく学んでいます。

もっともっと勉強して、自分の言葉で発信できるようになりたいです。

*パドマパンチャンガハンドブックから引用しています。


良い活動をしていけるように頑張ります٩( 'ω' )و