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「Uターン採用」保育人材確保の3点セット

地域の保育人材確保において、「資格取得支援」「職業体験」「Uターン」の3点セットを勧めています。
既に、これらの取り組みを行っている自治体はあるかもしれません。

しかし、少しだけ方法が違います。

私たちが勧めているのは、
資格取得支援ではなく、資格取得支援制度
職業体験ではなく、産学官連携型職業体験です

詳しくは、園長通信の最新号に10分で分かる「自治体版 保育士確保の設計図」をお読みください。また、自治体weekの「保育人材、確保の新手法。 ~なぜ保育士が採用できないのかを考えれば方法が変わる~」(2024/6/27 14:30~)でもお話ししますので、お時間のある方はぜひご来場ください。

で、今回はUターンの話です。
2023年の調査になりますが、下記ページに都道府県別のUターン意欲の調査が出ていました。

私が注目したのは、「今すぐ戻りたい」の項目です。
福岡県の15.9%に対して、富山県1.5%で10倍も差があります。

男女別や年齢別のデータはありませんので、詳細は分からないのですが、100人に1.5人しか「すぐに戻りたい」と思われていない状態で、Uターン情報の告知を行っても意味あるのかなあと思ってしまいます。

反対に、福岡県、熊本県、沖縄県は「すぐに戻りたい」が100人中14~16人ほどいるので、Uターンに力をもっと入れてもいいのかもしれません。

厚生労働省「雇用動向調査」、文部科学省「学校基本調査」

保育士のUターン就職については、新卒就職を狙うべきだとお伝えしてきました。なぜなら、保育学生には行動パターンがあり、そのパターンに沿った情報発信ができるのからです。

また、Uターン就職や状況就職を考えている保育学生は、一般学生と比較して情報収集が早いのです。

この2つを考えると、早期かつ適切なタイミングでの情報発信さえできれば、Uターンで戻ってくる保育士は増えていきます(少なくとも現在よりは…)

保育人材の流出は、給与や待遇、都会への憧れだけではありません。

「うちの地元の学生はそんなに早く動かないよ」

この考えが、数少ないアンテナの高い地元学生を流出させ、地元に戻りたい学生を戻し切れていないのです。



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