「評価」はキライ

評価をつける時期がやってきました。
指導に生かすための評価は大好きですが、学期末の「評価」は、ぶっちゃけキライです。

それは

思った通りの評価ができない!!
からです。

小学校の評価

小学校は到達度評価で、相対評価とは違い、評価基準に達しているかどうかで決まります。
が。
その評価基準というのがこれまた厄介です。
小学校は教科担任制ではなく、低学年は全ての教科を担任が指導して評価するため、学年間で細かく基準を決めてやるのですが、それがまたものすごく大変です。
そして、それでも、主観を排除するのはなかなか難しいです。どうしても、クラス間、学年間でちょっとした差ができてしまいます。
それを是正するために、つけた後に学年間で見合って調整する必要もあります。
◎の人数が多くなる場合は、基準の見直しをするように言われます。
頑張った子が多いと、基準を上げることもあります。

校務支援システムの難点

数年前に導入された校務支援システムがまた、厄介です。
中学校には合ってると思いますが、小学校にはそぐわないと個人的には思っています。
小学校は単元ごとに各教科10枚近くのテストをします。単元によって指導時数も違うし、難易度も違います。テストごとに、基準の上げ下げや重みづけをしないと正確な評価はできません。
テストと授業での見取りとを兼ね合わせて、たくさんの評価基準があります。
全ての基準の上げ下げや重みづけをソフト上でやるのはかなり大変です。
つまり、ちゃんとはたらく「システム」にするためのパソコン作業が膨大になる、ということです。
人間の頭で考えてバランスとってるものを、パソコン上のシステムに直すのはとても大変な作業だ、という事です。

そして、観点別評価なので、「ほとんどオール◯」になります。
かけっこで輝いてても、ボールで普通だと◎にはなりません。造形作品が秀逸でも、絵画が普通なら◎にはなりません。逆もあります。◎や△はなかなか付きません。
◎はある、としながらも、なかなかつかない。
◯の範囲がものすごーく広い。◎つけたいよー、と思う◯から、△ギリギリだわーという◯まで、見た目はみんな◯。
そんな評価要るのかな?と正直思っちゃいます。

こんなに苦労してほとんど◯になる評価なら、この労力、指導の方に割きたいです。

私がやりたい評価

では、妄想の時間です(笑)。
評価は必須です。当然です。
どんな評価ならしたくなるか、妄想します。
(小学校限定です)

⭐️記号をやめて、面談と所見のみにする。→私は絶対そっちが推しだけど、所見が苦手な方もいて、現場からも反対は出そうw

⭐️単元別にする。算数で言うと、かけ算はかけ算、図形は図形で評価→学期末を待たずにその都度評価できるから負担が少ない→その方が保護者もわかりやすいんじゃ。
ただ、一つ難点は、国語かな。言語事項(漢字も含む)は帯単元にすればいいのかな?

⭐️国語、算数、理科、社会は◯と△のみにする。→なまじ、ほとんどつかない◎が存在することで苦しむ人がいるから→◎がないと評価基準がかなり分かりやすくなる→かなり労力が減る。

⭐️図工、音楽、体育、家庭科は△無し。良かったところだけ評価。個人的にはこれらの教科は生活を豊かにするためにあるものだと思うから、なまじ評価をして苦手意識持ってキライになっちゃったら本末転倒。

いかがですかね…。

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