詩『土星のうさぎ』

羽をもがれた哀れなうさぎ
一羽、二羽と数えてもらえず
忘れられ
月に仲間がいるものの
誰もこちらをみやしない
土星で独り帰れぬ彼は
気づいて欲しくて手を振るが
ピョンピョンと宙を掻く手は
決して月には届かない

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