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『やつるぎ村』 _ 文,絵 : 山田 ゴロ

ボイジャーより発行_________ ↓ ↓
https://store.voyager.co.jp/publication/9784862399649?fbclid=IwAR1CQ7cA_jbdN-2nzZwJgm5sexuot854Ns36kBul0lXO6N4k-jNaWDkaVZo
ボイジャーより発行_________ ↑ ↑ 
  
1984年、それまでのアナログマンガ原稿から、デジタル入稿を目指し、Macintosh8300を購入。
スキャナーもプリンターも業務用を入れ、設置を終えた業者が帰った後、Macの前にポツンと座る。
 
ゴロは、
「このMac、お前のだからな」
・・・・・・・
「えぇぇぇぇ??なぜっ?」(わたし)
 
マンガのネームと下書きで忙しい。デジタル入稿に必要な事はわたしが覚えろ。。。との事で、Macintosh8300は、わたしのモノになった。
 
ゴロは早速編集部へ電話。
「パソコン、入れました〜〜」
「そ、じゃあ今回のからデジタルで入れて」
 
はぁぁぁぁぁぁぁぁ???
まだスイッチしか入れられないのに。。
業者が入れていってくれたPhotoshopもIllustratorも使い方が判らないのに。。
 
人間ね、迫られれば何とかなるモノです。
一週間後の〆切りに、フルカラーのPhotoshop書類を入稿出来ました。
 
それから1年、ネーム下書き主線入れのゴロと、スキャナーで取り入れ、デジタル仕上げをするわたしとの連係プレー。
 
デジタル処理になると、その分についてはゴロの手を離れる訳ですが、次のネームをやれば良いのに。自分もMacに触りたくて、わたしの後ろをウロウロするゴロ。
 
1年経って、我慢出来なくなり、ゴロも自分のMacintosh8400を購入。
キーボードで文字打ちの練習を始め、人差し指一本で自分の幼い頃の事を徒然に書き下ろしました。それが『やつるぎ村』です。
 
ティーカップ=Teacupは(今もありますが) その伝言板で、10人あまりの仲間の漫画家だけに宛て、徒然に書かれた『やつるぎ村』でした。
 
初めは、10数本だけでした。
それが mixiに移行した後も書き続けられ、今では100本余りになりました。
 
わたしは、その書かれた『やつるぎ村』のデータを持って営業に廻りました。
どこでも印象は良かったのですが、書き手がゴロだと判ると「マンガに。。」とか、「文字稿で出すから、全て預けて。。。」等々ありましたが、わたしは、ただひたすら『やつるぎ村』の雰囲気を壊さずに出すことが望みでしたので、ゴロの書く『やつるぎ村』を好きになってくれる編集を探しました。
 
そして、最初の書き下ろしから、実に25年の月日を経て本になりました。
 
どうぞ沢山の方に読んで頂きたいと思います。

 
 

 



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