眠ってしまいたい
暑い日差しをパラソルで遮り
熱い砂浜をシートで和らげ
眠ってしまいたい
子供のはしゃぐ声も
きっと1オクターブ上がっているだろう女の声も
周りに目配せしながら歩く集団の男の声も
気にせずに眠ってしまいたい
汗をかいた素肌に
潮の香りと浮ついた砂浜とともにやってくる風が通り過ぎる
私は眠っていたい
気がつけば身体がヒリヒリしていた
天高く昇った太陽がニヤリと笑う
熱された砂浜に海の中へと急かされて
身体を冷やしに行こう
ドーナツ型の浮き輪を持って
人の波を越えて
静かな波のベッドを求めて
海の中でも眠っていたい
#書き物
#詩
#海の日