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ますかけ線を超えて

ある日、オーラが見えるマスターがやっている地元のバーに行った時だ。
「あんたは運がいいのに、ほんとーーーーーーーにもったいない!」
と店に入ってから出るまで延々と言われた(笑)
でも、具体的には教えてくれなかった。家について悶々と考えると、マスターは本名と左手の手相だけでそう言っていたなあ、、、と気づき、まじまじと左手を見ていた。
あれ?これは、いわゆるますかけ線では??????

色々調べていくと、ますかけ線は遺伝であることが多いらしく、母の左手にもますかけ線があった。

そういえば、兄もますかけ線があるって言ってたな、、、
久々に連絡をしてみたら、兄のますかけ線は両手にあった。まさしく、これこそ珍しい手相。
いわゆる「天下取りの手相」とも言われていて、起業すると良い!なんて書いてあるサイトが多い。
左手だけとはいえ、私もますかけ線があるのは事実で、強運を持っているかもしれない、らしい。
そんな兄に、「転職するなら、ストレングスファインダーを調べるのはどう?」と勧められた。

兄は(詳しくは分からないが)、独立してひとりで仕事をしている。会うたびにお金や経営の話が多いのでほぼ聞き流していたが、転職を考えていた私にとってこの情報はありがたかった。
設計が好きだ、と思っているけれど、それが自分に向いている・素質があるかは半信半疑だったからだ。趣味で習っている習字のほうが、向いているかもしれないと思う日も多々ある。

本書を買って、サイトにアクセスして質問に答えると自分の「才能」TOP5が分かる。(中古本を買っても、サイトにアクセス済みであれば診断はできないため、要注意!)もし、5つの内容は同じ人がいても、5つの順位は人それぞれ違うようだ。わたしの才能は、以下の通りのようだ。

  1. 最上志向

  2. 学習欲

  3. 未来志向

  4. 個別化

  5. 着想

それぞれの内容を読むと腑に落ちる点が多く、コントロールできる部分は自然と仕向けていたことにも気づいた。

とくに私は、「弱点」や「問題修復」に対して興味がないようだ(笑)。
振り返ると、私は「学校」という体制が好きで得意な科目ばかり勉強したい派だった。だから大学も、芸術系の建築学科を選んだ。物理・数学が苦手だった。
長所を更に伸ばす、それに対して興味があるようだ。
それについては、心当たりがある。吹奏楽部に入ったのも、体験入部で全ての楽器の音が出せて褒められたから。今も習っている書道は、6歳のころの幼稚園の習字大会で賞をいただいて新聞に載ったから。褒められるのが嬉しくて、しかも段位もあがる!やる気も出る!そのサイクルが私に合っていたようだ。逆にかすりもしないものは、とことんやらなかった(水泳、バスケ、ピアノ、スキー、暗算)
設計を今でも続けているのは、大学時代の先生たちからの言葉や恩師の言葉が嬉しくて、それを今も信じてるから、だ。私は、叱咤よりも、褒められたことを糧に前に進んできたのかもしれない。

・・・
これは、自分が社会でどの「立ち位置」にいると輝けるかの手助けになると思う。1つの会社の中で、私のような長所をのばす人も必要だけれど、それだけでは成り立たない。弱点に対応しないのは会社としても人としても、もろい。

会社に属していようが、いまいが、ひとりで社会は回らない。自分を知ることが、相手を知る一番の近道かもしれない。

左手のますかけ線のジンクスを超えて、最上の自分を目指して。

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