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死に向かうとは素に戻ること。


きょこちゃんはどんどん、生まれたまんまの赤ちゃんのように、ありのままの存在になっている。

愛にあふれて、
愛らしく、
この上もなく可愛らしい

全ての赤ちゃんが愛してやまない存在であるように、私たち人間は本来、愛そのもの生命体なのではないか、

無防備な存在としてこの世にやってきて、たくさんの愛の中で育ち (そうでないと思っている場合でも、周りの人の愛や恵みによって育まれている)

そうして大人になるにつれて、いろんな役目を背負って、さまざまな鎧を身につけて、いつしか素のあり方を忘れてしまう。  
心はたくさん傷つき、また傷つけて、、

そのひとつひとつに学びがあって、何ひとつ無駄なことはないのだけれど、

そんな学びの末、

人生を終えるときには、また素の愛の境地へと戻ってゆくのではないか、

きょこちゃんを見ていてそんな風に思う。

私たちは、愛から出でて、愛に帰る。

そう、安心して愛の中で生き、死んでゆけばいいのだ。


#創作大賞2023

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