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妻と和解〜サレ夫の話⑭〜

何で離婚しなくないかって?

そりゃあ娘のために決まっている。
まだ3歳だ、母親が必要だろう。

と言いたいところだが、50%、いや、それ以上か。
自分の為なのだ。

結婚前に少なくとも3回浮気されていた私は、ある程度の免疫がついていた。
そりゃ浮気と不倫は違うさ。
しかし妻以上のパートナーはこの先見つからないと思っている。
それ程までに苦労を乗り越え、共に築き上げてきたのだ。
妻は程良く私を頼り、程良くできない部分があり、程良く私を理解している。
この"程良く"は私にとってかなり重要で、程良い余白があるから日々の生活が楽しいのである。
些細なことに幸せを見出せる相手が妻なのだ。

話を戻す。

私「離婚する気はないよ。」
妻「え!いいの?こんなクズなのに?」
私「クズだけど仕方ないじゃん。娘も母親が必要だし。」
妻「え?離婚したら普通母親が引き取るでしょ?」

マジかこいつw

私「100%そうなる保証はないよ。もし離婚したら親権については徹底的に争うよ俺は。娘がいない生活は考えられない。」
妻「そうなんだ…ありがとう離婚しないでくれて。」

妻も娘が大事なことに変わりはなかった。
それが救いだった。

妻にはこれから猛省して償ってもらうこと、再び同様のことがあったら子供とは二度と会えなくなることが記された書類にサインしてもらった。

私「じゃあ今からHのとこに行ってくるから。」
妻「え!今から行くの?」
私「何か問題ある?」
妻「いや無いけど心配だから…殴られたりとか。」
私「Hは武闘派ではないでしょw」
妻「そうだけど何があるか分からないじゃん?明日会う約束してるからその時にしたら?」

なるほどそれも面白そうだ。
妻と会えると思っているところを一瞬で地獄に落としてやるのも悪くない。

妻には普段通り待ち合わせするように連絡させた。
明日が楽しみだぜ!

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