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いざ参る!〜サレ夫の話⑬〜

「ただいま〜」
いつも通り帰宅する。

夕飯を食べ子供と遊ぶが、正直身が入らない。

妻は明日のことでも考えているのだろうか、あまりしゃべらない。

子供を寝かせて、いざ決戦の時!

私「話がある、座って。」
妻「なになに、どうしたの?」

まさか不倫を問い詰められるなんて夢にも思っていないだろうな。

私「なんか俺に黙ってることない?」
妻「えー何もないけど?」
私「もう全部バレてるよ。話しなよ。」
妻「いや何のことかさっぱり分からない。」

こういう時のマニュアルでもあるかのような模範回答である。

私「Hと会ってるよね?」
妻「え?何で知ってるの?」
私「何で知ってるかは今は重要じゃない。会って何してたの?」
妻「一緒にゲームしてただけだよ?」
私「自宅で一緒にゲームねぇ、誰がゲームだけだって信じるんだろうね。」
妻「何でそこまで知ってるの?気持ち悪い。」
私「だから何でかはどうでもいいんだよ。本当にゲームだけだって誓えるの?」
妻「誓えるよ、だって本当にゲームだけだもん。」

まだバレてないと思っているのか。
見苦しい悪あがきだな。

私「だから全部バレてるって言ってるじゃん。怒らないから自分で認めて欲しい。」
妻「………ごめんなさい…」
私「何がごめんなさいなの?ちゃんと自分の口から言って。」
妻「性行為してましたごめんなさい、これでいい?」
私「そんな態度でいいのね?これからどうするかは俺次第なんだけど?」
妻「ごめんなさい、寂しかったから…」

はい出た、予想通りの反応w
そして常套手段、涙を流す。
泣きたいのはこっちなんですけど…

私「確かに、娘のことに一生懸命だったから出産前よりは満足に相手できていなかったかもしれない。でも俺なりに精一杯やってたよ。」
妻「私が話してもあまり聞いていないみたいだし、夜も誘われないしもう女として見てないんだって思った。」
私「だから不倫をしたと。最初に家族としか見られないって言われたの俺なんだが。」
妻「本当にごめんなさい。」
私「これからどうする?いやどうしたい?」
妻「かえるさんのしたいようにしてください。私に選択権はありません。」

本当はね、私としては
「別れたくない!離婚だけは勘弁してください!」
って言って欲しかったんだ。

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