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サイコパスH 後編〜サレ夫の話17〜

前回の続き

私「もういいです。Hさんはこれからどうやって償いをするつもりですか?」
H「お金ですか?」
私「それ以外ありますか?」
H「そうですか、そうですね、分かりました。金額は言ってくれればお支払いします。」

ふむ、良い心がけである。

私「では書類を作ったので目を通してください。金額は総額200万で、OKならサインしてください。」

貯金がいくらかは知らないが工場勤務、実家住まいのやつに200万一括は厳しいと思った。
書類には
・分割払いのこと
・支払いが滞った時のこと
・今後は妻と連絡をとらないこと
・連絡した場合の罰則のこと
を記してある。

H「ありがとうございます。」
私「え?何がですか?」
H「金額を抑えていただいてますよね。」

いやいやいや、相場的にはちょいお高めだぜ?
お金を何だと思ってるの?
やっぱクズ野郎は情報収集能力も底辺なんだな〜笑えるわ。
妻はこいつのどこに魅力を感じたのかあとで聞いてみよ。
しかし結婚前からろくでもない奴とばかり浮気していたから、まあこれもその流れを汲んでいるのか。
それより何より情状酌量と思われるのは遺憾である。

私「では後日、公証役場に召喚します。日程は追って伝えます。ご実家も勤務先もこちらは知っていますので、逃げようとかは考えない方が良いと思います。」
H「分かりました。連絡を待ちます。」

ふぅ、滞りなく終わった。

私「最後にひとつ聞きたいのですが、妻の何がいいんですか?」

最後の最後で何でこんなことを聞いたんだ俺は?
単純な興味なんかどうでもいいじゃないか?

H「あなたが思ってるのと同じですよ。」

ほらね、聞かなきゃ良かった。
マジで腹立つわ〜
サイコパスHめ。

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