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くるみインクの話②

前回の記事


こんにちは、Megumiです☺︎

今回は”くるみインクの話②“という事で
前回の記事の最後に書いた通りTom Nortonのウォルナットインク2種類の
濃度を色々変えて書き比べをしてみたいと思います✌︎

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(こちらを使います)



前回のおさらい

前回の記事を簡単にまとめるとこちらのインクは

・Drawing ink (このまま書く用、ベースインク)
・Darkening mediu(このままでもいいし、上のインクに混ぜると色を濃くする事ができる)

の2種類あり
単体でも使えるし混ぜたりベースインクは水で薄める事ができる
という事でした。

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(そのまま書き比べてもちょっと違いますよね)


という事で今回は2種類を混ぜてみたり、水で薄めてみたりして
いろいろ書き比べてみました☺︎




2種類のインクを混ぜてみた

という事でまずはこの2種類をいろんな配合で混ぜて書き比べてみました。

ちなみに今回インク以外のお道具は
nib: NIKKO G
paper: トモエリバー
を使っています。


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上段は各ボトルをそのまま使って書いたもの

下の段は2種類のインクをスポイトでとって混ぜ
数字はDrawing ink : Darkening medium  の比率を書き示しています。
右にいくにつれて濃くなる配合にしています。



引きの写真だとあんまりわからないなという印象ですが目視でみるとやや違いがありました。

という事で各配合に以下の番号を振りますので、アップの写真で比較してみましょう☺︎

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まずはDrawing inkと①

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うんうん、メディウム混ぜると濃くなっているのがわかりますね。



次に①と②

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激しく違いはないですが、真っ直ぐに引いたダウンストローク(太い線)が
確かにやや①の方が薄く出ています。



次に②と③

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こちらも写真をよくみると濃さの違いが分かります。

先ほどと同じく直線のダウンストローク②と③の書きはじめをみると
②の方が少し淡く③は濃く始まっているのが見えます。

また、“a”のオーバル部分(oの形)を見ると
アップストロークからカーブしてダウンストロークに変わる部分にも濃さの違いが見て取れますね。

基本ダウンストロークの部分に濃淡の違いが出やすいのかなと思います。


最後に③とDarkening medium

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やっぱりこちらもダウンストロークの書きはじめや、オーバルのカーブしている部分に濃さの違いが見られますね。



全体的に少しずつ違いが確認できました。

今回はポインテッドペンを使っているのでこの結果ですが
前回お話した通り水彩筆を使うなど書くお道具を変えるとまた違いがあるかもしれません☺︎



数滴じゃなくてガッツリ混ぜてみた

とはいえ個人的にはもっと違い出るのかなと思っていました。
ちょっと納得いかなかったんですよね。笑


なんでかなーと思ったんですがよく考えたら
こういうインク使う時ってこんな数滴とかで使わないな🤔と

万年筆インク混色するときは1滴とかでだいぶ色が変わるので
それと同じ感覚で試していました。


カリグラフィーする為に混ぜる環境を考えたら
実際に使う時ってタミヤ瓶とかインクジャーにDrawing inkを入れておいて
ちょっとずつDarkening mediumを足していくと思うので
今度は㎖単位で配合を変えてみました!


結果がこちらです。

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さっきよりもわかりやすいですね。笑

左は栗色っぽいけど、右はこげ茶っぽくなりました。

私はいろいろ試した中ではこの4㎖に1㎖メディウムを混ぜた色が1番好きでした☺︎




2種類を混ぜるときは、、、

こうしてみるとかなり少ない量のDarkening mediumでも
しっかり濃度の変化を出せるので

たっぷりのDrawing inkにスポイトとかで数滴ずつDarkening mediumを足して調整していくというのが好みの濃さを見つけやすいと思います。
(たっぷりと言っても使いきれる量でね)

もったいないから少量で試したい所だとは思いますが
ニブをつけられる最低限の量は必要なので
スポイトで⚪︎滴とかだと
どうしてもDarkening mediumの量もDrawing inkに対して多くなってしまうので
難しかったですね。

もちろん何滴で試しても㎖で試しても比率が一緒なら濃さは同じです。
という事で最後の写真の右のインク(2:1で混ぜたもの)と①のインクはほぼ色が一緒でした。

なので一度自分好みの比率を見つければ、たっぷりの量で作っても数滴だけで混ぜ合わせも濃さが再現できると思います。





次回、今度は水で薄めてみた!

本当は今回の記事にまとめたかったのですが
またしても長くなってしまったので(伸ばしてごめんなさい!)

水で薄めてみた様子はくるみインクの話③にて書きたいと思います☺︎


ここまで読んでくださりありがとうございました。

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