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くるみインクの話 番外編 〜トモエリバーの話〜


こんにちは、Megumiです。


こちらの記事は前回までの

くるみインクの話の番外編

記事の中でちょくちょく名前が出ていた

トモエリバー“という紙についてのお話です。


くるみインクの話を最初から読む




多めの水で薄めたくるみインクはトモエリバーがおすすめ


”くるみインクの話③“では

紙と水の配合の相性によっては滲むことがあるので

個人的にはトモエリバーという紙がおすすめ!とお話しました。




そこでもチラッと書いたのですが私はとある事件をきっかけに

トモエリバーに絶大なる信頼を置いています。

(私が勧めなくてもカリグラフィーをする時によくおすすめされています)



大変悲しい事件でした


とある日、私はモダンカリグラフィーの練習中でした。

練習もそろそろ終わろっかな〜

お道具片付けよ〜

と思った時に事件は起こりました。


(思わず写真を撮った)

そう、インクを大ぶちまけしました〜

いつかはやると思ってたけど。


買っておろしたばかりのインクの中身はほぼなくなり

服や肌はもちろん同じく買ったばかりのバインダーもインクにまみれ

机はガラスだったからまだいいものの

フローリングの板と板の間に入ったインクを掃除するのに一苦労。


今思い出しても大変だった〜

唯一の救いはそばに置いていたiPhoneが無傷だった事。


これほどまでに盛大にぶちまけたので

もちろん練習していた紙もインクまみれ。


この時使っていた紙がトモエリバーなんです。

片付けもひと段落したあと、ふと乾いたあとのこの紙を見てみました。


書きやすいだけじゃない!トモエリバー


トモエリバーはカリグラフィーでもおすすめされていますが

もともと万年筆などをはじめとした筆記具全般でおすすめされています。


その理由の一つがとっても滑らかな書き心地

スラスラかけて万年筆やカリグラフィーのニブでも引っかかりがありません。


そしてトモエリバーがおすすめされる別の特徴がこちら

(さっきのインクをぶちまけた紙の裏面)


裏写りがほんっっっっっっっっとに少ない!

カリグラフィーや万年筆用のインクを使っても滲みやかすれがすくなく

紙への裏写りがほとんどないんです!

そりゃあちょっとお水を多めに混ぜちゃったくるみインクも滲みませんよ。



写真右側はインクがついていますが、これはインクを倒した側だから。

上にぶちまけた部分はあんなに盛大にこぼしても裏にうつりなし!


滲みにくいのは知ってたけど実際ここまでして目の前でみると

本当に凄い技術がつまっているな〜と感動しましたね。

思わず写真も撮っちゃう。



軽さも凄い!

軽いというのは紙の厚みが薄いということです。


紙の厚みや重さを表す坪量というので表すと

トモエリバーは  52g/㎡ 

わかりにくいと思うので身近なものでいくと

一般的なA4の普通紙コピー用紙は 64〜68g/㎡ 

と言われています。

実はコピー用紙より薄いんですよね〜

それなのにインクが滲まず裏写りしにくいの凄くないですか?


その薄さと丈夫さから、トモエリバーは有名な“ほぼ日手帳”に使われています。

なのでトモエリバー自体使った事ある方は結構いらっしゃるんじゃないかな。

手帳のように大容量で軽いと持ち運びやすくていいですよね☺︎


ちなみにカリグラフィーの練習中は薄いおかげで

1度別の紙にガイドラインを作ってしまえばそれを下に敷くだけで

透けてくれるので毎回ガイドラインを引かなくてOK‼︎



カリグラフィー以外にもおすすめ!


カリグラフィーの練習中は結構線の細かい部分まで確認します。

カーブする時にどこまで筆圧をかけて太くするか?とか

線の交わりが綺麗に出てるか?とか

滲んでしまうとこまかーい所が確認しにくいんですが

トモエリバーはほぼ紙による影響はなく

うまくいかない時はだいたい自分の技術の問題です。笑



(他の紙では滲むインクもトモエリバーではこの通り!)


例えば上の写真だと“m“の2つ目の太い線の終わりが綺麗に四角になってないし

”m”と”o”の繋ぎ目が滑らかじゃないのが確認できるので

次に書く時はそこを意識して練習できます。


はっきり書けて細かい線まで確認できるので

細かい線画イラストを描いたりする方も絶対いいと思います。

ボタニカルアートとか、曼陀羅とかもいいかもですね。



強いてデメリットを挙げるなら


いい所たっぷりなトモエリバーですが

強いてデメリットを言えばその薄さ。


どんな紙でもある程度水分が多いと波打ちますが

薄いのでちょっと波打ちやすいかなという印象です。


写真は先日ガラスペンを使い万年筆インクで描いたバラを水筆で伸ばしたもの。

本の間に挟んでいましたが、それでもやや波打っている様子があります。


という事で、水筆を使ったイラストや水彩レタリングとかは

波打ちが気になるかもしれません。


私個人的には集中するとめっちゃ手汗が凄いんですけど 

カリグラフィー練習し終わったら紙が波なみになってることがあります。笑



あとわたしだけだと思いますが本当に始めたばかりの頃は

とがったニブの先で紙を破ってました。トモエリバーよく破れてた。笑

特に他のニブよりは筆圧のいるGペン。

(当たり前ですけど紙を破るほどの力はいりません。)


ちょっと言い訳タイムをすると

始めた頃は力の調節も下手だし、腕を使って書けないから指先に力入るし

字を書く時に意識する事が沢山あって集中すると力んでしまって

めちゃくちゃ力が入るんですよね。

それで、私の様にもともと筆圧強い人は更に力が入ってしまって

多分ニブの先で紙が破けます。笑


ポインテッドペンに慣れた今ではもうさすがに破らないですけどね。


私が思うデメリットはそれくらいなので実際全然気になりません。

個人的には全く問題なし、トモエリバー大好き。


とりあえず1回使って欲しい


トモエリバーは開発したSAKAEテクニカルペーパーさんのHPはもちろん

東急ハンズやカリグラフィー専用のオンラインショップで買えます。


サイズもA4以外にB5,A4,A3と豊富ですし

色も白だけじゃなくクリーム色もあります。

(私はなんとなく優しい色で好きなのでいつもクリーム)


鉛筆でも書き心地が本当に気持ちいいし

裏写りしたり、滲みの心配がないからインクを使ってもストレスフリー!

インクをぶちまけた後にはほんと信頼感が増しましたね。


カリグラフィーをされる方は是非1度は使ってみて欲しいです☺︎


という事で、番外編にしてはまたしても大ボリュームになりましたが

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました☺︎

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