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浮かぶ映る触れる消える

胸を押し潰すようなメロディが、脊髄を駆け巡るリズムに踊らされる
ざらざらと私の顔を撫でて去っていくだけあなたのずるい声

水面(みなも)にくちづけたら息ができる
喉に通るの生きる心地
目を開けたら息ができない
光に溺れそうだよ音のない世界

あなたの声が掬い取ってくれるのならば
私はどうして毎朝同じ場所で目を覚ますのかな
今日も水面(みなも)に頬をつけては震わせて
耳より先に心に届く、なんて嘘っぱちを手のひらに乗せて
そおっと吹いたらひらりと落ちた簡単だった

何度でも繰り返して口ずさむ
なくならないのはもともとないからなんだって
そう言ったあなたのくちびるからも
さらさらと落ちていったの本当のこと


#詩 #ポエム



子供の就寝後にリビングで書くことの多い私ですが、本当はカフェなんかに籠って美味しいコーヒーを飲みながら執筆したいのです。いただいたサポートは、そんなときのカフェ代にさせていただきます。粛々と書く…!