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エンタメってすげえなぁ。そんで巨悪はこわい【#呑みながら書きました】

呑み書き参加するよ!
マリナさん、あきらとさん、いつもありがとう。

お供はブラックコーヒー。インスタントですけどね。そういえばミルとか、あるんだけどしまいこまれてる。うん。丁寧な暮らしが続けられる人間じゃないからね、いいの、これで。

ぜんぜんなにも書けてない日々だから、最近参加した呑み書きはほとんど日記とコンテンツ記録になっちゃってるなぁ。
お母さんして、主婦して、妻して、それからお仕事したり、推しを愛でたり、エンタメ接種したり、摂取な、そういう日常。

アホみたいなタイトルになってしまったのは、最近読んだ本、佐藤究さんの『テスカトリポカ』がすんごかったから。犯罪小説、ノワール小説好きな人は読んでない人ぜったい読んでな。

簡単に言うと、麻薬戦争と臓器売買とアステカ神話が入り乱れてなんやかんやで渾然一体となり、ひとつでも十分やべえことがいくむも掛け合わさらることで雪だるま式にヤバさが増して、空前絶後前後不覚、大胆不敵魑魅魍魎、あー漢文みたいになってきた、そんな怒涛の大爆発!の後にやってくるカタルシス!やっとの思いで洗い流した汚泥の底に!世界の終わりに!かろうじて残った!宝石みたいなきらめきを放つガラスの破片ッッ!!みたいなこと、ことなんどす。です。おい。簡単に言ってない。

創作物は、人の欲望や汚い部分の受け皿としての側面もある、みたいなことを言った作家は誰だったかな。目を覆いたくなるような暴力描写、完全に人の道を外れたキャラクターたちの比類なき残虐性を見て(読みながら頭の中で「見てる」気がする)、過激であることだけを受け取る人がどれだけいるかな。直木賞選考委員の中には「これを文学と言えるのか」と反対した人もいるとか。しかし選考委員の一人である三浦しをんさんは「これがまっとうな倫理と希望でないなら、なんなのだ」と。

今クールのドラマは『エルピス』にハマっているのだけど、これも巨悪に立ち向かう小さな正義の話で、テスカトリポカよりはもっとずっとずっとわかりやすく描かれているとは思うけど、根っこの根っこの根ーっこの部分はおんなじなんだのな。

圧倒的な悪を描く意味について考えてしまう。現実をフィクションに混ぜ込むことで受け取る人に刮目させる役割もあるだろうあし、倫理に反する行為にフォーカスすることで逆に倫理をあらわにする効果もあるかもしれない。
テスカトリポカには神様に捧げる供物のためにかなりエグいことをするアステカ神話が出てくるのだけど、エグければエグいほど神の恐ろしさ、ひれ伏す信者の敬虔さ、その圧倒的な支配力や存在感がじわじわと迫ってくるのだから、つまりはそういうことなのだろうか。

で、眠くてあきらめた。ここから朝。サッカーも途中までしか見られんかったよ。モドリッチの活躍見たかったよ。

読み終わってから放心したのちにそんなようなことをつらつらと考えて、でも考えさせるみたいな作品ではまったくなくて、とにかくジェットコースターみたいな展開にページを繰る手が泊まりませんでした。これぞエンタメ!
エグいグロいの苦手な人はやめた方がいいけど、大丈夫な人とか怖いもの見たさの人(ワシこれ)はみんな読んだ方がええ。

わし孤狼の血レベル2怖くて見られてないんだけど、テスカトリポカがもしネットフリックスとかで映像化されたら……うーんどうしよう、観るかな…いや無理だな……ていうか映像化むりか、これ……こんなん書くとマジで南米あたりのナルコ(麻薬密売人のこと)に消されてもおかしくないとか、アステカの神の祟りがあってもおかしくない、調べてるとほんとにそう思ってしまう、的なことを作者の佐藤さんが仰ってて、それもあわせて「ヒエー」「こえー」とかアホみたいな言葉しか出てこない私です。とりあえずおすすめです。


#呑みながら書きました


子供の就寝後にリビングで書くことの多い私ですが、本当はカフェなんかに籠って美味しいコーヒーを飲みながら執筆したいのです。いただいたサポートは、そんなときのカフェ代にさせていただきます。粛々と書く…!