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喋れなくなったひよぽんと

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ひよぽんが退院してきてからの気持ちを書いています
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2023年4月の記事一覧

落としあうふたり

ケアマネさんが、老健の資料を持ってきてくれました 残念ながらその話をするときには、ひよぽんは前夜の頻繁なトイレの影響で寝てしまっていたのだけど 残り少ないお母さんとの時間を大切にした方がいい、 ケアマネさんはそう言って、ひよぽんの老健入所を勧めて そしてひよぽんにとっても リハビリがしっかり出来るところを探してきてくれていました お腹の具合が悪くなってデイケアにしょっちゅういけないひよぽん 入所したらリハビリもしっかりできるかな 最近は、少しよくなっていた数字に関しても言

ひよぽんにとっての「死」

高次脳機能障害と右半身麻痺を抱えたひよぽんは、よく「死んだほうがまし」と言います 私としても以前の体のひよぽんを一度失い、 命が尽きるときにはもう1回失うことになります 「死ねる薬ない?」と訊くので、うーんと考えて インスリンかな。即効型のを大量に打ったら死ねると思う と答えたらなんと「注射は嫌だ」と まだまだ死は遠いところのようです

優しくするには

ひよぽんは不安感が強いです 何度も何度も同じことを口にしては不安がる 私が仕事に行くときも 「何時に帰る?」と不安そうに聞きます 定時で終わって帰ってこれる仕事じゃないから 時間はわからないしいつも遅い それだけじゃない 私の母の容態が良くなくて 私はずっと不安に思ってる 気になるのはひよぽんのことだけじゃない 私の不安もきっとひよぽんに伝播してる ひよぽんにどこかに入所して貰えないかな 母のことが終わるまで その方がきっと優しく出来る でも言えないそんなこと ひよぽん