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喋れなくなったひよぽんと

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ひよぽんが退院してきてからの気持ちを書いています
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2022年12月の記事一覧

オール・オア・ナッシングはナッシング

正解がない介護の話 「そんなだったら、しないほうがましだ」ではなく 「ここまではできる、ここからは出来ない」 で考える方が楽だろうと思ってる でもそうは、性格上難しい 出来なければ根っこから全否定してしまう、自分のこと 難しいね 考え方を変えるのって

変わらないこと、変わったこと

ひよぽんが脳梗塞になって、右半身麻痺と高次脳機能障害が残ったこと 体が動かないのは悲しいけど 高次脳機能障害はその人でなくなる感じがして 今まで、相談してふたりで乗り越えたことが 今はひとりですることになる ひとりであれこれ、ふたりのことをするのは大変なこともあるよ しかもひよぽんは自分のしたいようにしたいし もともと完璧主義だから完璧にしたいし ひよぽんはひよぽんだから 今までと変わらないこともあるけど 以前の暮らしはもう手に入らないんだと思うと 喪失感はまだ消えない

揺さぶられる気持ち

噛み合わないのは淋しい ひよぽんは「頑張ろう」というときと 「もうどうでもいい」というときがあります それはそうでしょう 頑張っていても心が続かないのは判ります 何しろ私に話が伝わらない 心の中で思っていること、考えたこと 言葉にうまくできなくて伝わらないと もうどうでもいいってなるのは判ります その毎回の言葉を真正面から受け止めると 揺れ動く気持ちにこっちも揺さぶられます どうしたらいいか判らない もう長くないとひよぽんは言う なんの根拠もないのに そんなことないよ、

発症後1年経過して

昨日は ひよぽんが脳梗塞を発症して1年の日 再発なしで過ごせました もう1年、まだ1年 発症したときのことを思い出して泣きました 発症する前のことを思い出してもっと泣きました 昨日のことのようにまだ辛く、 昔の暮らしを失ったことはまだ寂しい 全く現実に適応出来てない いつになったら慣れるのだろう 私も、ひよぽんも