見出し画像

窓は、あればいいというもんじゃない

さて、以前にもちらりと書きましたが、我が家のコテージは羊蹄山が見えません。冬に木が全ての葉を落とした頃、オモヤのテラスから山の頭がちらりと見えるかなっていう程度。そんなこともあって、窓をやたら大きく切り取るのはやめました。

近年ニセコで大流行りしている建築趣向は、一面の壁を全面窓にして、羊蹄山パノラマがどーんと見えます、というもの。吹き抜けの作りにしているホテルやコテージも多いので、そのぶん窓も大きくなり、それはそれは壮観な景色が楽しめます。外資系の建物にこうした作りが多いような気がしますね。

私は最初から、この路線はやめようと、一人胸の内で考えていました。そういったゴージャスでラグジュアリーな雰囲気が好きな方は、ニセコに山ほどある高級コンドに泊まればいいのです。

うちのコテージは、風景を切り取って絵のようにしたいと思いました。家の中を動く時に、それぞれの位置から少しだけ趣の違う風景や光を楽しめるといいなと。これは建築家さんのセンスに頼むところが大きいと思います。堀尾建築士は、素人には真似できない絶妙な位置に窓を配してくれました。

少し窓が少なめだったので、いくつか増やしてもらいました。陰翳礼讃で失敗しているのでね。(過去ブログ参照)巨大ウィンドウはないけれど、ちゃんと明かりが入る、心落ち着くコテージとなったのではないかと思います。

coboushi

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?